柏レイソルのリカルド・ロドリゲス監督は、JリーグYBCルヴァンカップ決勝戦を振り返った。
2013年以来、12大会ぶり3度目の優勝を狙ってサンフレッチェ広島との決勝戦に挑んだ柏。しかし前半のうちにセットプレーから3失点を喫すると、81分に途中出場の細谷真大が1点を返したが、そのまま1-3で敗れている。
前半で3失点を許す難しい展開になったものの、1ゴールを奪うなど特に終盤は何度もゴールに迫った柏。試合後の会見に出席したリカルド・ロドリゲス監督は、「やるべきことはすべてやったと思える試合だったのでは?」と問われると、「そのとおりです」としつつ、誇りを感じるファイナルだったと語った。
「負けたことはもちろん悔しいですけれども、我々はやるべきことをやり切ったと思います。我々が知っているスタイル、我々が今までやり続けてきたスタイルをしっかりと貫き通しました」
「サンフレッチェ広島さんの守備を剥がすのはとても難しいです。それにもかかわらず、我々はうまく、サッカーをプレーするという形で守備をして、そして多くのチャンスを作れていたと思います。失点シーンに関しては、ロングスロー2つとフリーキックでした。セットプレー3つからの失点がとても残念で仕方がないですけれども、決して下を向く必要はなく、自分たちのプレーに誇りを持って、今日のファイナルの場から去りたいと思います」
「(最初の失点までは優勢だったのでは?)まさしく、先制点を取られるまで我々がよい試合の入りをして、試合を支配していたと思います。相手のロングスローは警戒していましたし、それに対する準備もしてきましたが、GKをうまくブロックされてゴールに繋がってしまいました」
「試合、プレーの部分に関しては我々が支配していただけに、ロングスローから2失点は悔しくて仕方がないですし、2失点がなければ(1-1の)同点で延長戦に行ったという展開でした。決勝戦であのようなセットプレーから、ロングスローからの複数失点を最初にしてしまったことが残念で仕方がありません」
■リーグ優勝へ燃える
ルヴァンカップを逃す形になった柏だが、明治安田J1リーグでは首位・鹿島アントラーズと1ポイント差の2位という状況。残り3試合で十分逆転優勝も狙える状況だが、指揮官は意気込んでいる。
「このような形で決勝戦を負けた後ですから選手たちはもちろん落ち込んでいますし、今すぐ気持ちを切り替えられるという状態ではありません」
「ただ、ルヴァンカップの決勝戦にたどり着いたことは、我々自身が勝ち取ったものです。そしてリーグ戦残り3節で2位につけており、首位にも勝ち点1差という状況も、我々が勝ち取ったものです。2位にいるということは誇らしい限りですし、残り3節、勝ち点9を勝ち取り、AFCチャンピオンズリーグ・エリートに行くと同時に、リーグ優勝を目指して戦い続けていきたいと思います」
