ブライトンFW三笘薫について、有力メディア『The Athletic』が絶賛している。
先週末の敵地ウォルヴァーハンプトン(4-1)で圧巻のパフォーマンスを見せた三笘。前半には切れ味鋭いドリブルで4人をかわしてネットを揺らす衝撃的なゴールを奪うと、後半にはペルヴィス・エストゥピニャンのゴールをお膳立てして2試合連続のアシストを記録。これで開幕から2試合で1ゴール2アシストと、ブライトン連勝スタートに大きく貢献している。
プレミアリーグ公式でアラン・シアラー氏が第2節のベストイレブンに選出するなど、絶賛を集める三笘。そんな日本代表ウインガーについて、『The Athletic』は「三笘薫に“セカンドシーズン・シンドローム”のサインはなし。対戦相手は恐れるべき」と題し、以下のように続けた。
「8秒間の魔法と2本のクロスは、三笘薫が1シーズン限りの脅威ではないことを早々と証明した。開幕2試合で驚くべきゴールと2回のアシストをマークし、その貢献度をさらに高めている。確かな結論を出すのは時期尚早であり、より厳しいテストが待っている。だがすべての兆候が、三笘が再びロベルト・デ・ゼルビの下で主役を担うことを示している」
そして、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が今夏来日した際に三笘を称賛したことに触れつつ、デ・ゼルビ監督の下で転機となったのが、アシストを記録した昨季10月のチェルシー戦(4-1)と、初ゴールを奪った続くウォルヴァーハンプトン戦(3-2)だったと指摘。この2試合がブレイクのきっかけであると分析した。
■日本代表活動による疲労に懸念
その上で、日本代表での活動による過密日程を懸念している。
「三笘はウォルヴァーハンプトン戦まで13試合無得点。昨季の終わりにかけてややフォームを崩した。日本代表としてワールドカップを戦ったこと、プレミアリーグ初年度の身体的・精神的消耗の影響を考慮すれば当然だ。1年間で51試合に出場し、さらに長距離の移動もあった」
「ブライトンがヨーロッパリーグ出場権を獲得したことを考えると、今季の要求はさらに大きくなるだろう。リーグ戦と国内カップ戦の最低40試合に加え、さらに6試合は追加されることになる。おそらく、それよりも遥かに多くなるだろう。代表活動も多忙になるはずだ。9月にドイツとトルコ、10月にカナダとチュニジアと対戦し、11月からはワールドカップ予選も始まる。そして、来年1月12日~2月10日までカタールで開催されるアジアカップにも出場するだろう。ブライトンにとって彼の不在は大きなダメージとなる」
最後に「彼はピッチ内外で充実のシーズンを過ごしているが、まだまだ成長できる。攻撃オプションの増加によって休息を与えることもできるし、燃え尽き症候群のリスクを回避できる」とし、以下のように締めくくっている。
「デ・ゼルビは、三笘がボール保持時とファイナルサードでの正確性を改善できると確信しているが、それは相手にとって恐ろしいことだ。いわゆる“セカンドシーズン・シンドローム(ブレイクした翌年は低迷が続くことが多い)”は、チームだけでなく選手にも当てはまる。だが、三笘は苦しむ運命にないだろう」


