Hellas Verona v Juventus - Serie AGetty Images Sport

モッタの若手采配が大当たりの首位ユーヴェに伊紙「恐るべき。以前は動かない人形だったが…」

セリエAで唯一、開幕から2連勝を飾って単独首位に立ったユヴェントスについて、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が27日、「恐るべきユーヴェ」と注目している。

今夏、若手指揮官チアゴ・モッタを招聘し、大改革に踏み切ったユヴェントス。元ボローニャ指揮官は、新たな戦術の浸透に取り組む一方、まだ補強が完了していないにもかかわらず、下部組織出身の若手サムエル・バングラやニコロ・サヴォーナを抜てきすることでヴェローナに3-0と勝利し、賛辞を受けた。

ユーヴェ指揮官は、試合後の『DAZN(ダゾーン)』のインタビューにおいて、「この若者たちは才能がある。われわれはベストコンディションに置けるよう努力するが、主役は彼らだ。素晴らしいレベルにある」などと2人を称えたが、イタリア紙は「スピリットとプレーにさらなるクオリティが加わる…ユーヴェはすでに恐ろしい」との見出しでユーヴェに注目し、モッタが若手を起用した背景を指摘した。

「若手選手たちは未来へ向けてどん欲で、新しいことへの準備ができている。チアゴは古いものを破壊し、改革を行うために、彼らのスピリットを必要としていた。だからこそ、彼らをピッチに送り込んだのだ」

マッシミリアーノ・アッレグリ指揮下では、結果主義で消極的なプレーが批判の対象となっていたユーヴェ。「以前は足元でボールを回す動かないクリスマス人形だった」が、「チアゴはポジションの壁を取り払い、選手それぞれが自らの役割を背負ってピッチを駆け回るようにした」ことで大きな変化が起きた。イタリア紙は「ユーヴェではボローニャの成功をもたらした戦術がすでに見て取れるが、ユーヴェのDNAである堅守と結果主義のクオリティがさらに加わっている」と評価している。

■新生ユーヴェの可能性

「8月の時点でスクデットを獲得することも失うこともないが、ユーヴェが取り戻した誇りは膨らみつつある」とモッタの再建するチームの可能性に期待を寄せつつ、スクデット争いを演じるライバルの脅威となることを指摘した。

「インテルや他のチームは、2試合で無失点、6ゴールを挙げて6ポイントを獲得したユーヴェのことを心配しなければならない。この数字ではなく、チアゴが自身のアイディアを移植してすぐにバランスを見出したスピードを心配するべきだ」

モッタは2試合で若手のサポートを得て結果を出したが、ヴェローナ戦ではドウグラス・ルイスやダニーロら多くのメンバーが欠場していたうえ、今後、さらなる新戦力も加わる。「8月のカルチョは幻想を抱かせるものだが、このユーヴェは来年の春も存在感を示すだろう予感が強い」と結論付けている。

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