ユヴェントスMFドウグラス・ルイスがベンチスタートとなった理由について、イタリア紙『トゥットスポルト』が5日に分析を行った。
26歳のブラジル人MFは今夏、5150万ユーロ(約82億円)とされる移籍金でアストン・ヴィラからユヴェントスに加入。しかし、新進気鋭の若手指揮官チアゴ・モッタ監督の下、セリエAの3試合ともにベンチスタートに甘んじている。
イタリアメディア『メディアセット』は、開幕節でモッタ監督がドウグラス・ルイスをベンチに置き、下部組織出身の若手選手を起用する大胆采配を行ったことで「ミスター5000万ユーロ(約81億円)のドウグラス・ルイスがベンチに座る」などと驚きをもって報じていた。そしてユーヴェのおひざ元トリノに拠点を置く『トゥットスポルト』も、「ベンチのドウグラス・ルイス…モッタの2つの理由」との見出しで分析している。
同紙は「移籍金の価格タグやファンの期待度だけならば、ドウグラス・ルイスは自動的に不動のレギュラーだったはずだ」とし、モッタ監督が「戦術とフィジカル」の2つの要素を判断材料としたうえで、途中出場での起用を選択したと主張。背景を解説した。
ユヴェントスは、今夏のプレシーズンでニュルンベルクやアトレティコ・マドリーに敗れていたが、『トゥットスポルト』は「この敗戦で警鐘が鳴った」と指摘。指揮官は3試合で7失点を喫した「脆い守備」を修正し、セリエA開幕戦となったコモ戦で中盤底にマヌエル・ロカテッリとケフラン・テュラムを起用、「戦術上のバランスを保つ対処法を見つけた」と分析、「本当に効果的なバランスだ」と賛辞を送った。一方でドウグラス・ルイスについては、「守備の特徴を持っているが、求められているラインで連動したブロックでの守備とは異なる特徴だ」と補足している。
同紙は続いて、ブラジル人MFのボール保持能力に注目。「ドウグラスはプレスに長けているわけではないが、ボール保持が極めてうまく、彼から奪うのはほぼ不可能なほどだ」と指摘。「だからこそ、試合の終盤にスコアをコントロールするためにボール保持をする際、彼が極めて役に立つ」と主張している。また、「相手のリズムを崩し、彼の正確なパスやクオリティを活かしてカウンターを計画できる」と理由を説明している。
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