Juventus IbrahimovicGetty Images

性格難の才能。イブラヒモヴィッチを開花させた裏側…名将カペッロ氏が明かす「偉大な選手がするべきことは…」

名将ファビオ・カペッロ氏が5日、イタリアメディア『スカイスポーツ24』のインタビューに応じ、現役引退を表明した41歳の元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチとの逸話を明かした。

かつて2004年から2006年にかけて、ユヴェントスでイブラヒモヴィッチを指導した経験を持つカペッロ氏は、獲得を巡る裏話を語った。イタリア人指揮官は、ローマ時代からイブラヒモヴィッチの動向を追っていた。

「私がローマで指揮を執っていた頃、(ディレクターの)フランコ・バルディーニからイブラヒモヴィッチのことを聞いた。アヤックスの選手で、みんなから好評を得ていたが、メンタル面で少し特殊なところがあった」

「アヤックスとの試合の際、ウォーミングアップをする彼の様子を見ていたが、技術面は最高に上手かった。ボールを持ってなんでもでき、試合中も印象に残るプレーを2、3回見せていた。大型でパワーがある選手なのに、技術があり、いとも簡単にボールを持ってプレーしていたのが印象的だった」

その後、ユヴェントスでスウェーデン人FWの獲得が実現した。カペッロ氏が当時を振り返った。

「ユヴェントスで(ダヴィド)トレゼゲのバックアッパーを探している時、若きイブラヒモヴィッチを獲得するよう求めた。後から知ったことだが、ユヴェントスにとって信じられないような買い物だった。移籍金は1600万ユーロ(約24億円)の4年間の分割払い。アヤックスは、彼の才能を信じてはいたが、時としてごう慢に映るイブラの性格上、そこまで信じていなかったのだろう」

■カペッロが教えた偉大な選手がするべきこと

性格面の問題が指摘されていた若き日のイブラヒモヴィッチに、カペッロ指揮下で大きな変化が見えた。

「ユヴェントスに入団すると、偉大な選手たちが集うビッグクラブにやって来たことを理解した。難しい時期だったが、彼はすぐさま進化する必要があることを悟った。おそらくそれまでプレーしてきたチームでは、自分の好きなように振る舞い、表現できたのだろう。彼にとって表現するとは、ちょっとしたプレーを見せて自分が純粋に楽しむことで、勝利やゴールを考えることではなかった」

「そこで私は、ちょっとしたプレーが上手いかどうかは、チームにとってどうでもよく、観客は喜ぶかもしれないが、何の結果ももたらさず、意味のないことであることを理解させた。彼のように素晴らしい技術を持った偉大な選手がするべきことは、ボックス内で決定力を示し、ゴールを量産することだと伝えると、彼は非常によく理解してくれた」

「イブラヒモヴィッチは、我々が伝えたすべてのことを達成しようと努力していた。こうした逸材の素晴らしいところは、非常に素早く学び、進化していくところだろう。彼は1ステップずつ前進し、我々が知るような選手へと成長していった」

広告
0