今季からシント=トロイデン(STVV)を率いるトルステン・フィンク監督は、ベルギーでの日々に満足しているようだ。ドイツ誌『キッカー』のインタビューでリーグへの手応えや日本企業が運営するクラブでの仕事などについて語った。
昨季限りでベルント・ホッラーバッハ監督が退任したSTVVは、その後任として同じくドイツ人のフィンク氏を招へい。バーゼル(スイス)やハンブルガーSV(ドイツ)など欧州クラブ、そして日本のヴィッセル神戸も率いたこともある現在55歳のフィンク氏にとって、ベルギークラブで指揮を執るのは初めてだ。
ドメニコ・テデスコ氏が代表監督に就任したベルギーでは、フロリアン・コーフェルト氏(オイペン)やアレクサンダー・ブレシン氏(ユニオン・サン=ジロワーズ)など、ほかにも同胞がジュピラー・リーグ監督業に臨んでいる。フィンク監督は「とても興味深いリーグだ。欧州で最も徹底的にスカウティングされているのは偶然ではない。ここには非常に多くのタレントが集まっているからね」と同リーグの魅力を語ると、自身がSTVVからのオファーを受け入れた理由について続けた。
「クラブが自分に合っていることを重視する。自分がやりたいことをサポートしてくれるかだ。全体的に見ると、このリーグは確かにステップアップのための場でもあるのかもしれない。私はトップ級のクラブを引き継いだわけではないけど、とにかく仕事を楽しみたいという思いがあるからここにやって来た。それにこのクラブはここ6年間で1人しか解任していない。それこそ、ここではインテリジェントな運営が行われることを示すものだよ。こういった場所を求めていたんだ」
日本企業が経営するクラブには現在、日本人選手が8人在籍。同監督は「日本の協会と協力関係にあるんだ。私はヴィッセル神戸での仕事により日本人のことを良く知るから、ここ(の新監督)に選ばれた。ここでは日本人選手をヨーロッパに連れて来て、2年後により大きなクラブに売却することが目指されている」と説明しつつ、「日本(サッカー)の道は運頼みではない。最近10カ月間でドイツに2度勝ったんだ」とも指摘した。
また、同監督は日本人選手のどのような面を評価するかについて問われると「彼らは勤勉で、好奇心旺盛で、監督についてきてくれるし、比類ないプロ意識を持つ。それらすべては素晴らしいメンタリティに結び付く。優秀なフットボーラーたちだ。最終的に彼らの取り組み方からヨーロッパ人も学べば良いという考えだが、彼らもまた創造性や自己責任という点で吸収して欲しいというところだね」と互いに刺激し合う関係性を理想的と考えるようだ。
そのほか、インタビュアーはシュトゥットガルトやマインツでプレーしたことのある元日本代表のベテランFW岡崎慎司の役割についても質問。フィンク監督は「出場機会はあまりないが、特に日本人選手たちに対して私の右腕だから重要な存在だよ」と返し、チーム内でのその重要性を強調していた。


