ベティスMFホアキン・サンチェスが、今季限りで現役を引退する意向を示している。
ベティスの下部組織出身で2000年にトップチームデビューを果たし、その後バレンシア、マラガ、フィオレンティーナでプレーして、2015年から再びベティスに在籍するホアキン。若い頃はスピードあふれるドリブルでもって世界を代表するサイドアタッカーとして名を馳せ、年齢を重ねると衰えていくスピードを深みを増す技術・判断力で補い、ベティス、ひいてはスペインフットボール界の生ける伝説となった。
そんなホアキンも今年7月で40歳となったが、すでに今季終了後にスパイクを脱ぐ覚悟を固めているようだ。スペイン『マルカ』のトークイベントに参加した同選手は、次のように語っている。
「もう僕も40歳だ……。この前、自分がデビューした頃には生まれてもいない子供たちとプレーしたけど、そのときに『俺ってもう必要ないな』と思ったよ。あとは、残されている時間を楽しみたい。今年が、僕の最後の年になる。美しいシーズンになればいいと思うし、再び欧州カップ出場権を獲得できたらいい」
ベティスはアトレティコ・マドリー戦(0-3)、レヴァークーゼン戦(0-4)、そしてセビージャとのダービー(0-2)と、ここ3試合立て続けに敗戦。それでもラ・リーガでは5位に位置するなど健闘している。
「ここ3試合勝利していないし、ダービーにも負けてしまった。でも僕たちは5位以内で戦い続けている。監督が与えてくれる出場機会を目一杯楽しみたい。日々の練習も簡単なものではないけれど、出場することを希望にして、がんばっていくよ」
なおホアキンの今季出場記録はラ・リーガが8試合(出場時間101分)、ヨーロッパリーグが4試合(235分)となっている。ここ数シーズン、彼がアウェーのピッチに立つ度、観客はこれまでの功績を称えてスタンディングオベーションを行ってきたが、引退シーズンとなったことでその拍手の音は一層大きくなりそうだ。


