湘南ベルマーレは14日、MF齊藤未月がルビン・カザン（ロシア・プレミアリーグ）に期限付き移籍することを発表した。期間は2021年1月1日から2022年6月30日までとなる。
来年1月に22歳の誕生日を迎える齊藤は、ジュニア年代から湘南ベルマーレの育成組織に在籍。順調にカテゴリーを上がり、2015年に天皇杯でトップチームデビューを飾り、高校3年生だった2016年位プロ契約を締結した。
その後、クラブがJ2リーグだった2017年から出場機会を大幅に増やし、J1昇格に貢献。現在では166cmと小兵ながら中盤でのボールハンターとして欠かせない選手となり、今シーズンもこれまで明治安田生命J1リーグ31試合に出場して2ゴールを記録している。
1年半の期限付き移籍に際して、齊藤はクラブ公式サイトを通じて「これから先の自分の目標のために、この移籍はとても重要だと感じているので、ようやく海外移籍が実現したということを嬉しく思っています。ここからまた新たなスタートとなりますし、活躍できなければ意味がないので精一杯頑張っていきたいと思います」とコメントしつつ、湘南育ちであることの誇りを強調した。
「僕自身のプレースタイルや性格などは、全て湘南ベルマーレで生まれたものなので、これからもその自分らしさを出すだけだと思っています。ロシアでも、世界のどこでも、日本代表に選ばれたとしても、僕が湘南産であることはずっと変わらないので、どこにいっても“湘南生まれの齊藤未月”ということに責任をもってプレーしたいと思います」
続けて「ロシアに行くと、DAZNなどで試合中継もないのでプレーしている姿をなかなか見てもらえませんが、積極的にSNSなどを使ってしっかりやっていることを発信していけたらと思います」と、積極的にアピールしていくつもりであることを伝えた。
そして、そのアピールする相手であるファン・サポーターに対して以下のように感謝を述べている。
「そして、サポーターの皆さんには感謝の気持ちしかありません。僕ももともと湘南のサポーターでしたし、そこから湘南の選手になり、多くのサポーターの皆さんに応援してもらうようになりました。本当にいろいろなことを教わってきましたし、湘南ベルマーレというクラブに関わっているすべての人が第二の家族のような存在です」
「ずっと気にかけてもらってきましたし、これからどんなことがあっても僕もいつも気にかけています。サポーターの皆さんのためにも自分のためにも、関わってくれているすべての方のために、感謝の気持ちを持ってプレーしたいと思います。どこへ行っても自分らしくプレーします。本当にありがとうございました」
齊藤は世代別代表の常連であり、東京五輪でも主力としての活躍に期待がかかる。海外でのプレーを経て、さらに成長することはできるのだろうか。Shonan BMW スタジアムで開催される16日のJ1第33節大分トリニータ戦後にセレモニーが行われる。
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