20210113_Nakayama(C)J.LEAGUE

ゴン中山が53歳で再び“第一線を退く”ことを発表。今後はジュビロ磐田のコーチに就任「現役選手の練習をひとまずやめて…」

アスルクラロ沼津は13日、元日本代表FW中山雅史(53)が退団し、古巣ジュビロ磐田のトップチームコーチに就任することを発表した。

“ゴン中山”こと中山は、1990年にヤマハ発動機(現ジュビロ磐田)でJSL1部からキャリアをスタートし、JFLを経て1994年のJリーグ参入、「ジュビロ磐田」への名称変更以降も同クラブで2009年までプレー。1997年には1試合5得点や4試合連続ハットトリック(当時のギネス記録)、翌1998年にもリーグ戦27試合で36得点(J1リーグ最多得点記録)を記録した。

数々の衝撃を与えた磐田では、J1リーグを3度、天皇杯を1度、リーグカップを1度制すなど数々のタイトルを獲得。2010年に退団すると、コンサドーレ札幌での2年間を経て、2012年に当時45歳で「引退」という言葉を用いずに「第一線を退く」と語ってピッチから離れた。

以下に続く

しかし、2015年9月に当時JFLだった沼津で現役復帰することが発表。同クラブでは公式戦の舞台でピッチに立つことはなかったが、2017年のJ3参入から2020年まで選手登録されていた。通算ではJ1リーグ355試合157得点を記録しており、現在でも歴代3位タイに名前を刻んでいる。

日本代表としては、1990年から2003年にかけてプレーして53試合21得点を記録。1998年フランス・ワールドカップ(W杯)予選ではイラン代表とのアジア第3代表決定戦で先制点を決め、日本の大会初出場の立役者の1人となった。本大会でチームは全敗で敗退となったが、日本唯一にして初の得点を決めたのは中山だ。

中山は、磐田の公式サイトを通じて「この度ジュビロ磐田のコーチとして帰る事になりました。J1昇格に向けて、鈴木監督を全力でサポートしていきます。よろしくお願いいたします!!」と意気込んだ。また、沼津に向けては以下のように伝えている。

「この度、アスルクラロ沼津の現役選手のトレーニングをひとまずやめて、ジュビロ磐田のコーチとして活動する事に決めました。2015年から2020年の6シーズン、ほぼリハビリで過ごしましたが、U-18のコーチをこの2年間させていただき、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会にも出場し、子どもたちの成長を見ることができた事を幸せに思います。またいつか沼津に戻る事があるかもしれません。その時は、よろしくお願いします。ありがとうございました!!」

今回も「引退」という言葉を使わなかった中山は、沼津でトップチーム選手としてのトレーニングを続けながら、2019年からU-18チームのコーチも務めた。2020年3月14日に行われた日本サッカー協会(JFA)の第3回理事会では、現役選手として初めてS級コーチライセンスの認定を受けている。

▶Jリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】

広告