20201219_Nagoya_Ficcadenti(C)J.LEAGUE

無失点試合数がJ1史上最多タイ!名古屋グランパスを上位に導いたフィッカデンティ監督「サッカーは綺麗にやって結果を出すものではない」

名古屋グランパスを率いるマッシモ・フィッカデンティ監督が、サンフレッチェ広島戦後のフラッシュインタビューに応じた。

名古屋は19日、2020シーズンの明治安田生命J1リーグ最終節で広島に1-0で勝利し、3位が確定。9年ぶりにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。

フィッカデンティ監督は昨年9月に風間八宏前監督の後任として指揮官に就任し、初年度は13位でフィニッシュ。それ以前の2016年にはJ2降格の憂き目に遭うなど、名古屋は苦しい時期が続いており、今シーズンの3位は2011年(2位)以降の9年間ではJ1最高位となっている。

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広島戦終了直後にガッツポーズする姿を披露したフィッカデンティ監督は、新型コロナウイルスの脅威に晒されたシーズンにもかかわらず死力を尽くした選手たちを称えている。

「今年この1年、誰にとってもすごく難しい1年だった中で、かなりグランパスも苦しんでいる時期が続いているのも重なって、今年本来だったらかなりサッカーで良い結果を出すのが難しいはずでしたが、選手が本当に最初から最後まで必死にやってくれた。今日の試合の結果というよりは、終わった瞬間に1年間の結果をこんな形で締めることができたという気持ちがガッツポーズに出たのではないかと思います」

また、広島戦を守護神・ランゲラックらを中心に無失点で終えたことで名古屋の今シーズンの無失点試合数は、J1最多記録タイの「17」に到達。フィッカデンティ監督就任以前に攻撃力にスポットが当たっていたチームは、ガラリと堅守に変貌した。

「元々の自分たちの力を信じてスタートするというところから始まりましたので、その中で犠牲心をもってその時にできることをとにかく常に全力を尽くそうと。そうすれば結果が出せるチームだということを自分たちに言い聞かせながらやってきました。そういった部分がさらに終盤の1カ月、2カ月くらい、選手がケガで足りなくなっているという状況の中でも結果を出して勝ち点を積み上げるということができたところにかなり表れていたんじゃないかなと。ただ綺麗なサッカーをやって結果を出すという、そういうものじゃないのがサッカーだということがしっかり表現できたんじゃないかなと思っています」

そして、フィッカデンティ監督は今シーズンの目標をACL出場権獲得に置いており、見事に有言実行。サポーターの反応を見た指揮官当人も、一定の満足感を感じているようだ。

「去年、名古屋に来てから2カ月ちょっとのところでシーズンが終わった時にサポーターの皆さんの前で挨拶をしましたが、決してこんなところにずっと居ていいチームではないと、必ず来年以降巻き返しますと、チームをガラッと変えてやっていくということを言いました。それで1年が経って、まだまだここで満足してはいけないですが、そういう約束をした通り、サポーターの方を見ていてもかなり熱くなって一緒に闘ってくれて喜んでくれたなと感じました。今年の難しい1年間をそういう風に支えてくれたサポーターの方、ファミリーの皆様に対しても良い恩返しができたのではないかと思っています」

久々に上位でシーズンを終え、来シーズンに向けてさらに期待が高まる名古屋。フィッカデンティ監督は、2010年以来となるJ1タイトルを獲得することができるのだろうか。

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