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ルヴァン杯決勝進出賭けた“多摩川クラシコ”はFC東京に軍配! 守護神躍動の柏は横浜FMに完封勝利

JリーグYBCルヴァンカップの準決勝2試合が、7日に行われた。

新型コロナウイルスの影響により過密日程が考慮され、ホーム&アウェイではなく延長戦なしの一発勝負となったルヴァン杯の準決勝。前年王者の川崎フロンターレは等々力陸上競技場にFC東京を迎え、リーグ覇者の横浜F・マリノスはニッパツ三ツ沢球技場で柏レイソルと対戦した。

横浜FM 0-1 柏

PK戦の末に北海道コンサドーレ札幌を下して勝ち上がってきた横浜FMはマルコス・ジュニオールやエリキ、前田大然らを起用。一方、準々決勝でセレッソ大阪に3-0の完封勝利を収めていた柏はオルンガや江坂任、大谷秀和らを送り出した。

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試合は早々の11分に動きを見せる。柏ボールの左CKからクリスティアーノが速いクロスを蹴り込むとボックス内の山下達也が強烈なヘディングシュートを放つ。DFに当たって軌道が変わったボールがゴールに吸い込まれた。

その後、試合は一進一退の攻防が続く。30分にはオルンガが抜け出してボックス内で一対一を迎えたかに思われたがオフサイドの判定。反撃に出る横浜FMは直後に前田がM・ジュニオールの浮き球のパスに反応してボックス内でシュートを放つが、GKキム・スンギュが弾き返す。

徐々に攻勢を強めていく横浜FMだったが、柏は守護神の活躍もありつつ時折オルンガが怖さを見せ、リードを保ったまま前半を終える。

後半序盤には流れるようなコンビネーションから扇原貴宏がボックス手前中央から鋭いミドルシュートを浴びせた横浜FM。しかし、ここでもGKキム・スンギュが立ちはだかった。

耐える時間が長くなっている柏はオルンガにボールを集めて加点する機会をうかがう。70分にはボックス手前中央からオルンガか放った左足の強烈のシュートがバーを叩き、横浜FMゴールを脅かす。

加点こそできなかった柏だったが、守護神を中心に最後まで無失点を保って試合を終了。大会を制覇した2013年以来となる決勝進出を果たした。

■得点者
横浜FM:なし
柏:山下達也(11分)

川崎F 0-2 FC東京

準々決勝でヴィッセル神戸を6-0という圧倒的なスコアで撃破した川崎Fはレアンドロ・ダミアンや齋藤学、田中碧らを起用。名古屋グランパスに3-0の完勝を収めて駒を進めたFC東京はディエゴ・オリヴェイラや永井謙佑、レアンドロと現状のベストメンバーを並べて試合を開始する。

連覇に王手をかけるべく“多摩川クラシコ”に臨む川崎Fだったが、先にスコアを動かしたのはFC東京だった。14分、左サイド深い位置からのFKでキッカーのレアンドロがGKチョンのソンリョンのポジションを見て直接狙いに行くとこれがゴールイン。角度のないところから先制点を奪う。

川崎Fがボールを支配して崩しを図るものの高いテンションを保つFC東京は簡単には危険なゾーンまでの侵入を許さない。反対にカウンターから素早くD・オリヴェイラに配給し、度々ゴールに迫っていく。

ビハインドでハーフタイムに突入した川崎Fは後半頭から脇坂泰斗と齋藤学に代えて大島僚太と三笘薫を投入。攻撃に変化をつけていく。

三笘のドリブルを中心にチャンスを増やす川崎Fだったが、62分にFC東京が点差を広げる。快足を誇る永井が左サイドに抜け出して中央に折り返し。中に飛び込んだレアンドロがこの日2点目を決め切った。

試合は、そのままFC東京がリードを保ったまま90分が経過して終了の笛。前回王者を撃破した首都クラブは11年ぶりの優勝に向けて駒を進めた。

■得点者
川崎F:なし
FC東京:レアンドロ(14分、62分)

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