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【動画】「安全を脅かす行為」で退場が妥当だった?浦和レッズDF岩波拓也へのファウルではなぜVARが介入しなかったのか

番組には、お馴染みとなっているJリーグの原博実副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史さん、JFA審判S級インストラクターの廣嶋禎数氏が登場。桑原学さんMCのもと、SNSで反応が多かったシーンをピックアップして議論を行った。

■足裏が頭部に接触

今回議論されているのは、鳥栖vs浦和の12分のシーン。GK西川周作のフィードがエドゥアルドに跳ね返されたところ、ルーズになっていたボールを競り合った仙頭啓矢と岩波拓也が交錯。主審は仙頭のファウルをとり、イエローカードを提示した。

しかし、この場面では仙頭の右足の裏が岩波の頭部に接触。レッドカードだったのではないかとの疑問の声も上がっているが、試合の中で主審がビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によるオンフィールドレビューを行うことはなかった。

この場面を確認した平畠さんは「仙頭選手もすごく危険を感じて、ギリギリで足を引いた感じには見えましたが、実際に岩波選手は出血していました。レッドが出てもおかしくないシーン」だと主張。さらに、原副理事長も「あれだけ高いボールを、しかも足の裏が出てしまっていて。一目見た感じはあれはもうレッドかなという感じはしました」と同意する。

そして、見解を問われた廣嶋氏もレッドカードが妥当だと述べた。

「私はレッドカードと判断しました。やはり一番は、攻撃の選手のどの部位と守備側の選手のどの部位がコンタクトしたかというところ。足の裏と頭部がというところで、非常に安全を脅かす行為に当たると思います。なので、赤にするべきではないかと私は思っています」

一方で、主審が下したイエローという判定について「まったく悪意というか、そういう(意図的な)行為ではなかったと思います。それにもう一つ、最後にFWの選手が、相手の頭が『来た!』と思ったと思います。なので、膝をちょっと緩めたといった行為も見られたので、そういう部分は主審の判断の中に入っていったのではないかと思います」と、仙頭のファウルが故意には見受けられなかった部分が影響したのではないかと推測している。

■なぜビデオはチェックされなかった?

とはいえ、番組内で見解を示す3名はいずれもレッドが妥当だったと主張。であれば、なぜオンフィールドレビューを用いた確認が行われなかったのか。退場に関わるプレーはVARが介入する対象に含まれているため、制度としては適用も可能となっていた。

このことについて、原副理事長は「VARの人たちも、主審の判定が間違いだとは思わなかった。主審の意見を尊重した、ということになったのでしょう」と口にしつつも、納得はできないようだ。

「あれが目とかに行ったら本当に大変なことになりますよね。なので、結果的にあの行為が出てしまったのであれば、レッドにするべきでした。それで、もう少し(アシスタントレフェリーやVARとの)やり取りがあったり、あるいは一回(オンフィールドレビューで)確認してもよかったのではないか、と多くの人が思ったのではないでしょうか」

それに対して廣嶋氏は、VARが主審に映像の確認を促すためには、ピッチ上で見えているものとビデオで捉えているものに差異が必要だと説明した。

「主審が見たものについて、どういう事実を見てこういう判定をしたか、というところを交信してやり取りをすると思います。それが、VARが見ている色々な角度の映像というのを含めて、主審が見ている事実はVARが見ている映像と変わるものが何もないという判断になったと思います。そうであれば、そのコンタクトが無謀か、あるいは著しく不正で過剰な力か、というところになると、主審の判断は尊重されるというふうになったと思います」

この発言を受けてMCの桑原さんが、「オンフィールドレビューこそなかったものの、主審とVARの間に交流はあったのか?」と問いかけたところ、廣嶋氏は肯定。主審とVARの間ですり合わせを行った結果、主審の判断の根拠と起こった事象に「明白な間違い」がないことからピッチ上の判断が尊重されたようだ。

結論として、番組内では満場一致でレッドが妥当となったが、廣嶋氏は「主審がそういう判断をするということはあり得る」と、主審の裁量の範囲内にある判定であることを強調した。

今回の「ジャッジリプレイ」では、このほかにも第11節前倒し分・川崎フロンターレvsセレッソ大阪の81分に起きたオフサイドディレイについての事象、第2節・ベガルタ仙台vs川崎フロンターレの33分に決まった得点について議論されている。

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