番組には、お馴染みとなっているJリーグの原博実副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史さん、JFA審判S級インストラクターの廣嶋禎数氏が登場。桑原学さんMCのもと、SNSで反応が多かったシーンをピックアップして議論を行った。
■警告の“前提”にオフサイドがあるか
今回議論されているのは清水vs神戸の84分のシーン。清水の攻撃の場面でファン・ソッコからのボールに抜け出そうとした中村慶太がオフサイドとなるが、後ろからアタックしたダンクレーにイエローカードが提示される。
SNS上では、オフサイドとなった時点でプレーは切れているが、その後のプレーに対してなぜカードを出すことができるのかという疑問の声があがった。
平畠さんは、ユーザー側の「ジャッジリプレイで以前扱った、プレーが止まったからノーカードと同じ事象だと思います。なぜこちらはカードが出たのか、違いを知りたいです」との意見を紹介。そのうえで「逆に、プレー中というかオンじゃないところだったら、何をしてもいいのかっていう話にもなってきますよね」と個人の見解を示した。
また、原副理事長も「カードが妥当でしょうね」と同意。その理由として「オフサイドだとしてもあの行為自体、足を上げて相手の体を蹴ってしまったっていうのは本当に危ないプレー」とラフだったことを強調した。
これらの見解には廣嶋氏も頷く。“何に対する”警告なのかという点をまずは整理した。
「コンタクト自体が危険な、無謀なものなんです。そのコンタクトの無謀さに対する警告。これはオフサイドがあったとしても、それは消されるものではない」
続けて、オフサイドでプレーが切れた際にカードが出されない事象との違いをこう説明する。
「例えばホールディングがあった。で、SPAの警告のようなケースであれば、ホールディングされたことによってその先の近い未来に起こる大きな攻撃のチャンスがつぶされた。その状況に対する警告なわけです」
“SPA”(STOPPING A PROMISING ATTACK/相手の大きなチャンスとなる攻撃を阻止すること)に対するカードと判断するのであれば、攻撃の選手がオフサイドではないことが前提となる。
「オフサイドの場合であれば、オフサイドが起こって、そこでホールディングがあったとしても、オフサイドが成立した時点でその先の近い未来に起こる大きな攻撃のチャンスというのは起こり得ないわけですよね。ということは、その状況に対するカードはありません。だからここを分けないといけない」
なお、桑原さんが説明するところでは、ダンクレーの警告の理由は記録上では「反スポーツ的行為」と記載。とはいえ、廣嶋氏は「競技規則にも『反スポーツ的行為はさまざまである。例えば…』という感じで『こんなケースです』というのがずらっと競技規則の中にも書いてある」として、今回のプレーが「一般的にはラフプレー」だったと口にしている。
今回のジャッジリプレイではこのほか、J2リーグ第32節から3つのシーンがピックアップ。東京ヴェルディvs徳島ヴォルティスからオフサイドとハンドについての計2つ、アルビレックス新潟vsギラヴァンツ北九州から大本祐槻の決勝点についても議論されている。
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