20210320_Yamaguchi(C)Getty images

3点差から驚異の追い上げ!前節王者止めたヴィッセル神戸が北海道コンサドーレ札幌に逆転勝利

明治安田生命J1リーグは20日、第6節の北海道コンサドーレ札幌vsヴィッセル神戸が行われた。

開幕節以降は3試合2敗1分けと勝利がない札幌が、2試合未勝利となっているものの前節に川崎フロンターレの連勝を止めた神戸をホームに迎えた一戦。

札幌はチャナティップが先発復帰したほか、U-24日本代表に選出された田中駿汰をスタメン起用。対する神戸は、アンドレス・イニエスタ以外にトーマス・フェルマーレン、郷家友太、井上潮音、ドウグラスらをメンバー外としたが、A代表に選ばれた古橋亨梧とGK前川黛也は先発で送り出している。

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ポゼッションをベースとする両チームによる試合の立ち上がり、札幌が細かくつないで支配率を高めていく。6分にはGK中野小次郎からディフェンスラインへのパスがずれたところを古橋がカットしてボックス内に侵攻したが、札幌DFに上手く対応されてシュートを放つことはできない。

パスを回しながらもなかなかボックス内に入り込めない札幌だったが、14分には金子拓郎がボックス手前中央やや距離のある位置から左足を振り抜いた。これは右に外れたものの積極的にミドルシュートを放って揺さぶりをかけていく。

さらに19分、札幌が押し込んだ状態で左サイド浅い位置の福森晃斗が左足でクロスを供給。ボックス右のルーカス・フェルナンデスがボレーで合わせたが、これも枠を捉えない。

23分、再び神戸が札幌ゴールを脅かす。高い位置をとる札幌のディフェンスラインの中でのキム・ミンテの横パスを藤本憲明がカット。GK中野の位置を見てそのままセンターサークル内から右足でロングシュートを狙ったが、無人のゴールは捉えられなかった。

神戸がポゼッションを奪えずにいる39分、L・フェルナンデスがボックス手前右からクロスを供給。フリーになっていたチャナティップが左足で合わせたが、枠を越えていった。

続く43分、L・フェルナンデスが酒井高徳をかわしてボックス内に侵攻していくところで佐々木大樹に後方から接触されて転倒。PKの判定となり、キッカーのアンデルソン・ロペスが鋭いシュートを右下隅に突き刺して札幌が先制する。

さらに前半ATにもボックス左で福森が山川哲史に倒されてまたもやPKの笛。再びキッカーを務めたA・ロペスがこれも右に決め切り、札幌がリードを広げた。

2点を追う神戸は後半スタート時に藤本に代えて中坂勇哉を投入。アタッカーを入れ替えて攻撃に変化をつけていく。

後半の立ち上がり、札幌は神戸をさらに突き放す。46分、神戸陣内中央でボールを持ったA・ロペスが右サイドに展開し、L・フェルナンデスが低いクロスを供給。中央の金子がスルーすると後方に入り込んだA・ロペスが右足でネットを揺らしてハットトリックを達成した。

それでも53分、神戸がアタッキングサードで細かいパス回しから崩しを図り、中坂がボックス左からマイナス方向に折り返す。中央の山口蛍がワントラップして右足を振り抜き、1点を返した。

神戸はここから追い上げていく。57分、田中のGK中野へのバックパスを古橋がカットする。GK中野をかわして無人のゴールに流し込んで点差を1点に縮めた。一転して危うい展開となっている札幌は62分に選手交代を敢行。チャナティップに代えて高嶺朋樹を送り出した。

しかし、ボックス内に抜け出した佐々木がGK中野と交錯して転倒して今度は神戸がPKを獲得。67分、キッカーの古橋が豪快に蹴り込んで同点弾をマークする。

2得点を記録した古橋は77分にお役御免。小田裕太郎との交代で退いた。対する札幌も菅大輝に代えて青木亮太を投入し、再びリードを奪いにいく。

そして86分、神戸が歓喜の瞬間を迎える。ドリブルでボックス右まで入り込んだ佐々木が中央に折り返すと山口がダイレクトシュート。右足でネットを揺らして神戸が逆転に成功した。

試合は神戸がリードして終了。一時は3点をリードしながらも勝利を逃した札幌は4試合未勝利。追いついた神戸は、後半ATの得点で王者・川崎Fの開幕連勝を止めて勝ち点1を獲得した前節に続き、タフな試合をものにして3戦ぶりの勝利を飾っている。

■試合結果
北海道コンサドーレ札幌 3-4 ヴィッセル神戸

■得点者
札幌:アンデルソン・ロペス(43分、45+8分、46分)
神戸:山口蛍(53分、86分)、古橋亨梧(56分、67分)

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