明治安田J1リーグでは30日、第37節のジュビロ磐田vsFC東京が行われた。
残留へ後がない18位・磐田が、8位FC東京をホームに迎えた一戦。磐田はジャーメイン良や平川怜、ジョルディ・クルークスら、FC東京は仲川輝人や荒木遼太郎、今季現役引退を発表したディエゴ・オリヴェイラらを先発起用した。
勝つしかない磐田は11分、右サイドでボールを持った植村洋斗が低い弾道のクロスを供給。松本昌也が左足で合わせたシュートはGK野澤大志ブランドンに阻まれ、ディレイでオフサイドの笛が吹かれる。
序盤から積極的にチャンスを作っていく磐田。19分に今度は左サイドから松原后がクロスを蹴り込むとジャーメインが飛び込んで合わせたが枠をわずかに外れた。
前半半ばからFC東京も攻め込む回数を増やしていく互いにがなかなか決定機には至らず。試合は無得点でハーフタイムを迎えた。FC東京は前半ATに担架で運び出されて治療を受けるシーンもあったD・オリヴェイラに代えて後半スタート時に小柏剛を投入する。
スコアは53分に動く。FC東京ボールの左CKからショートコーナーの流れでボックス手前左の東慶悟がクロスを供給。安斎颯馬が頭で合わせて先制点を奪取した。
逆転が必須な磐田は56分に中村駿と松本昌也に代えてマテウス・ペイショットと上原力也、63分に高畑奎汰と平川に代えて藤川虎太朗、そして今季現役引退の山田大記を送り出した。対するFC東京も担架で運び出された荒木に代えて俵積田晃太を起用する。
77分、抜け出そうとした藤川をボックス際左の木本恭生がスライディングでストップしたプレーがDOGSOでレッドカードの判定に。10人になったFC東京は仲川と東に代えて小泉慶と岡哲平を投入し、リードを守りにかかる。
しかし直後の80分、木本が退場となったファウルで与えられた磐田ボールのFKから上原のクロスにペイショットが頭で合わせて同点弾。磐田はここからさらに攻勢を強めていく。
最終盤には磐田ボールの右CKの流れからシュートブロックした中村帆高のハンドの可能性があるとしてVARオンフィールドレビューが行われ、PKの判定に。キッカーを務めた山田が確実に沈めて磐田が逆転に成功する。
そのまま試合が終了し、磐田が2-1で勝利。FC東京が3連敗を喫した一方、磐田は4戦ぶりの白星を飾った。
そして、他会場の結果によって磐田(勝ち点38)は残り1試合時点で残留ラインの17位・アルビレックス新潟および16位・柏レイソル(ともに勝ち点41)との勝ち点差が「3」となり、最終節までJ1残留の望みをつないでいる。





