20211016_Sapporo4(C)Masahiro Ura

北海道コンサドーレ札幌、菅大輝の強烈左脚炸裂もリード守れず…前田大然弾で劇的逆転の横浜F・マリノスが首位との勝ち点差縮める!

明治安田生命J1リーグは16日、第32節の横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌が行われた。

前節3試合ぶりの白星を飾った2位・横浜FMが11位・札幌をホームに迎えた一戦。横浜FMは、すでに今節を消化している首位・川崎フロンターレとの勝ち点差が「12」に開いている状況でこの試合に臨んだ。

横浜FMは前田大然やレオ・セアラ、マルコス・ジュニオールらをスタメン起用。対する札幌は小柏剛や菅大輝ら、そして8月末から欠場が続いていたチャナティップと9月上旬からプレーできない状態だった福森晃斗を先発で復帰させた。

試合では序盤、札幌にアクシデントが発生する。FKの場面でボックス右に走り込んで高く飛び上がったルーカス・フェルナンデスが、日産スタジアムのピッチ脇陸上トラックに顔を叩きつけるようにして落下。プレー続行不可の判断となり、7分に青木亮太との交代を強いられた。

それでも前からプレスをはめにいく札幌を相手に横浜FMはなかなかパスを繋いでいくことができず。仲川輝人が右サイドでボールを引き出しながらチャンスを作ろうとするが、決定機までは至らない。

比較的高い位置まで運ぶ回数の多い札幌が24分にスコアを動かす。左CKの場面、ボックス左角でショートコーナーを受けた菅が左足を一閃。ボールがブレる強烈なシュートをニアに突き刺した。

29分にも札幌が左CKを獲得。金子拓郎のクロスに高嶺朋樹が頭で合わせたシュートはGK高丘陽平がファインセーブしたが、跳ね返りが福森の身体に当たる。しかし、ゴール方向に向かったボールを岩田智輝がかき出した。

札幌が優勢な展開の中、ビハインドで試合を折り返した横浜FMはハーフタイム中に選手交代。扇原貴宏に代えて實藤友紀を送り出した。岩田が一列上がり、實藤がディフェンスラインに入る。すると50分にはボックス手前中央から岩田がミドルシュートを浴びせたが札幌DFにブロックされた。

後半に入ってやや盛り返したかに思われた横浜FMだったが、半ばにかけては札幌がチャンスを作っていく。57分には駒井がボックス中央から浴びせたシュートは枠を外れたものの積極的な姿勢で攻勢を保つ。

横浜FMは63分に2枚替えを敢行。M・ジュニオールとL・セアラに代えてエウベルと天野純を起用して攻撃に変化をつけていく。札幌もチャナティップと荒野拓馬に代えてドウグラス・オリヴェイラと柳貴博を送り出した。

両チームがその後もさらに選手を入れ替えていく中で簡単には決定機は生まれないが、84分に横浜FMが追いつく。ボックス手前左からエウベルが右足でクロスを供給すると飛び込んだのは途中出場の杉本健勇。頭で確実にボールを捉えてネットを揺らした。

さらに88分、天野がボックス左からクロスを供給したところに快足の前田が反応。他の選手がボールの行方を見守る中でトップスピードに乗ってフリーとなり、右足で逆転弾を決め切った。

そして、試合は横浜FMが劇的な形で逆転したところで終了。横浜FMは連勝を飾り、試合数が残り「6」で揃った首位との勝ち点差を「9」に縮めることに成功した。一方の札幌は8月上旬以来となる連勝を逃している。

■試合結果
横浜F・マリノス 2-1 北海道コンサドーレ札幌

■得点者
横浜FM:杉本健勇(74分)、前田大然(88分)
札幌:菅大輝(24分)

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