20210924_Muto(C)Getty images

大迫勇也のアシストから武藤嘉紀初ゴール! ヴィッセル神戸、イニエスタHT交代も清水エスパルスに競り勝ち3位浮上

明治安田生命J1リーグは24日、第30節の清水エスパルスvsヴィッセル神戸が行われた。

前節9試合ぶりの白星を飾って今季初の連勝を目論む清水が、2試合無敗の神戸をホームに迎えた一戦。勝ち点51で4位につける神戸にとっても、消化試合数が2試合多い3位・名古屋グランパス(勝ち点54)を上回るために大きな意味を持つ試合となった。

清水は、チアゴ・サンタナや西澤健太、松岡大起らを先発起用。神戸は大迫勇也やアンドレス・イニエスタ、トーマス・フェルマーレンら前節同様のメンバーを送り出したが、山口蛍は欠場が続いている。

試合の立ち上がりからポゼッションする神戸は9分にスコアを動かす。左サイドでボールを持った大迫が低い弾道のクロスを蹴り込むとニアの武藤嘉紀が倒れ込みながら頭で合わせる。ボールは井林章の身体に当たりながらゴール左下隅に転がり込んだ。武藤にとってはこれがJリーグ復帰後初、約6年ぶりの日本でのゴールとなった。

失点後はラインをじりじりと上げて押し返そうとする清水。神戸は前線で起点を作るのに苦労する展開となるが、イニエスタが高精度のスルーパスを繰り出すなど素早い攻撃にシフトしていく。

34分に清水にチャンス。右サイドの西澤からのアーリークロスにT・サンタナが頭で合わせる。強烈なシュートを枠に飛ばしたがGK飯倉大樹がファインセーブでかき出した。39分に右サイドで得たFKの場面でも西澤のクロスに飛び込んだヴァウドが身体に当ててゴール方向に飛ばすが、ここでもGK飯倉が立ちはだかる。

前半終盤に攻め込まれる展開となった神戸。ハーフタイム中に選手交代を敢行し、チャンスメイクに大きく貢献していたイニエスタに代えて佐々木大樹を送り出す。

後半序盤は清水が攻勢に出る。51分にはFKからクロスが跳ね返されたところを拾った西澤がボックス左から右足で狙う。しかし、左ポストに直撃して得点には繋がらない。

なかなかチャンスを作ることができない時間が続く神戸は、65分にボックス中央の大迫が右足でシュートを浴びせたがネットは揺らせず。直後の右CKも味方には合わなかった。

両チームは終盤に向けて選手を入れ替えていく。清水が鈴木唯人に代えてカルリーニョス・ジュニオ、神戸が中坂勇哉とセルジ・サンペールに代えてボージャン・クルキッチと櫻井辰徳を投入する。

そして87分、ボックス左の佐々木からの折り返しを受けた大﨑玲央が左足でシュート。これが決まり、神戸がリードを広げた。

そのまま試合が終了。攻め込まれる時間も長かった神戸だったが、守り切る形で3試合無敗かつ連勝を飾っている。これにより、神戸は名古屋と勝ち点54で並ぶものの得失点差の関係で3位に浮上した。

■試合結果
清水エスパルス 0-2 ヴィッセル神戸

■得点者
清水:なし
神戸:武藤嘉紀(9分)、大﨑玲央(87分)

広告