20220807_Kawasaki(C)Getty images

ジェジエウの土壇場決勝点で川崎フロンターレが神奈川ダービー勝利! 横浜F・マリノス、10戦ぶり黒星で優勝争いに痛手

明治安田生命J1リーグは7日、第24節の川崎フロンターレvs横浜F・マリノスが行われた。

勝ち点37で暫定6位だが今節を除き2試合を未消化となっている川崎Fが、勝ち点48の首位・横浜FMと激突。川崎Fがこの直接対決に勝利した場合、横浜FMと同試合数となった際に勝ち点2差まで迫る可能性が出る重要な一戦となった。

この“神奈川ダービー”に向けて川崎Fはレアンドロ・ダミアンや家長昭博、チャナティップらを先発起用。対する横浜FMはエウベルや仲川輝人、西村拓真らをスタメンに選出している。

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試合の立ち上がりは積極的なプレスをかける横浜FMが良いリズムで攻め込んでいくが、川崎Fもボールを保持した際にはゴールに迫っていく。14分にはボックス手前中央の脇坂泰斗が右足でシュートを浴びせたが枠を左に外れた。

そして25分、ディフェンスラインでボールを持った谷口彰悟からのロングフィードを右サイド高い位置で受けた山根視来がダイレクトで中央に入れる。最後はL・ダミアンが頭で合わせて川崎Fが先制した。

追い上げが必要な横浜FMだが球際で接触があった西村が右足を気にした要するで座り込んでしまい、プレーを断念。担架で運び出され、34分にマルコス・ジュニオールとの交代を余儀なくされる。

想定外のアクシデントに見舞われた横浜FMだったが、前半ATにカウンターを発動。ピッチ中央付近までボールを運んだエウベルが前線にスルーパスを送ると、仲川が橘田健人の前に身体を入れて抜け出す。最後はGKチョン・ソンリョンの飛び出しを見て右足で冷静にチップキックを放ち、同点弾を奪取した。

同点で迎えた後半、中盤での攻防が続く中で60分に川崎Fの細かい繋ぎからボックス手前中央の家長がシュートを打ち込むが枠を捉えず。直後に川崎Fはチャナティップに代えて遠野大弥、横浜FMはアンデルソン・ロペスに代えてレオ・セアラを投入する。

65分にはボックス左でボールを受けた喜田拓也が巧みなトラップから左足のシュートに持ち込むが右ポストに直撃。給水タイム後、川崎Fは71分にマルシーニョと脇坂に代えて小林悠と瀬古樹を送り出し、終盤戦に突入していく。

そこからも積極的な姿勢を見せていく両チームだが76分ごろに主審の木村博之氏が左ふくらはぎ付近を気にした様子でピッチ外へ。代わりに第4の審判員だった佐藤誠和氏が初めてJ1リーグで主審を務める。

再開直後、喜田が競り合いで飛び上がった際に左足を釣った様子でプレーを中断。最終的に自らの足で立ち上がったもののピッチ外へ出ることとなり、エウベルとともに交代で水沼宏太と山根陸が起用された。

そして試合終了間際の99分、右サイドでボールを持った家長が左足でクロスを上げると反応したのはジェジエウ。強烈なヘディングシュートが左ポストを叩きながらゴールに吸い込まれ、土壇場での勝ち越し弾とした。

直後に試合が終了し、川崎Fは勝ち点を「40」まで伸ばして2試合未消化ながら4位に浮上。首位横浜FMは10試合ぶりの黒星を喫して勝ち点は「48」のままであり、優勝争いにおいて大きな痛手を負うこととなった。

■試合結果
川崎フロンターレ 2-1 横浜F・マリノス

■得点者
川崎F:レアンドロ・ダミアン(25分)、ジェジエウ(90+9分)
横浜FM:仲川輝人(45+3分)

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