明治安田生命J1リーグは5日に第24節延期分が行われ、サンフレッチェ広島とヴィッセル神戸が対戦した。
第27節で大分トリニータを下し(4-1)、リーグ戦6試合ぶりの勝利を掴んだ広島。一方の神戸は、前の試合でFC東京に0-1と敗れている。3位浮上のチャンスがかかる重要なアウェイゲームとなったが、日本代表に招集されている大迫勇也を欠いた中、武藤嘉紀やイニエスタが引き続き先発入り。そして、今夏加入した元バルセロナFWボージャン・クルキッチがベンチ入りを果たしている。
開始2分、広島はドウグラス・ヴィエイラのボレーがGK飯倉大樹を襲うなど、良い入りを見せる。一方ボールを握る神戸は23分、鋭い縦パスを受けて反転した武藤嘉紀が強烈なシュートを放ち、チャンスを作る。しかし神戸は32分、負傷した山口蛍が途中交代に。アクシデントでカードを1枚使うこととなった。前半終盤にはセットプレー前のポジション取りで両チーム選手が言い合う場面もあるなど、徐々にヒートアップしていくが、ゴールは生まれず。前半はスコアレスで折り返す。
後半も序盤は広島が積極的な入りを見せたが、両チームともにチャンスを作れず停滞感も漂う展開に。しかし58分、広島はハイネルが2枚目のイエローカードで退場。30分近く数的不利で戦うことを強いられる。
そんな中で66分、先制したのは広島だった。ゴール手前やや距離のあるFKを東俊希が得意の左足で直接狙うと、コースを突いたシュートはGK飯倉大樹も弾ききれず。ネットに収まった。見事な直接FK弾で、広島が貴重な先制点を奪う。だが、リードは長く続かない。神戸は72分、低い位置からのクロスに飛び込んだ佐々木大樹がDFの前でヘッド。同点弾を奪った。
そして同点弾直後の飲水タイム明け、神戸は選手交代。イニエスタと大崎玲央を下げ、リンコンとボージャンを投入した。かつてバルセロナやミラン、プレミアリーグでプレーした31歳が、ついにJリーグデビューを果たしている。
試合終盤は、1人多い神戸が広島を自陣ゴール前まで押し込む時間が続いたが、決定的な場面は作れず。1-1のドロー決着となった。神戸は2試合勝利なしとなったが、勝ち点48で鹿島アントラーズをかわして3位に浮上している。一方の広島は2試合負け無し、勝ち点36で10位となった。
■試合結果
サンフレッチェ広島 1-1 ヴィッセル神戸
■得点者
広島:東俊希(66分)
神戸:佐々木大樹(72分)




