明治安田生命J1リーグは9日に第23節が行われ、ヴィッセル神戸と柏レイソルが対戦した。
中断までの直近リーグ戦7試合負けなし(5勝2分け)で3位につける好調の神戸。エースの古橋亨梧がセルティックへ移籍したが、武藤嘉紀、大迫勇也、ボージャン・クルキッチと次々にビッグネームを獲得し、大型補強を敢行した。その3選手は間に合わなかったが、イニエスタやフェルマーレンらが先発している。一方16位からの浮上を狙う柏では、新加入の武藤雄樹が初先発を飾った。
試合は序盤から神戸がボールを握り、柏が武藤雄樹らを中心に速攻を狙う展開に。神戸がボールを動かしながらもなかなか突破口を見いだせない中、柏は固い守備からシンプルに縦に速い攻撃でゴールに近づく場面を作る。柏はクリスティアーノや武藤雄樹がチャンスを作り、30分には相手を自陣ゴール付近に押し込んで分厚い攻撃を仕掛けたが、ペドロ・ハウルのシュートはGK飯倉大樹の正面へ。39分、ペドロ・ハウルが決定機を迎えたものの、ここもGK飯倉大樹が立ちはだかる。42分には椎橋慧也のヘッドが枠へ飛ぶが、菊池流帆がゴールライン手前でクリア。神戸の守備を最後の部分で崩せない。結局ゴールは生まれず、前半はスコアレスで折り返した。
柏は51分、武藤雄樹がミドルシュートで神戸を脅かすと、直後のCKでエメルソン・サントスのヘッドがわずか左へ。後半も良い入りを見せる。一方の神戸は54分、イニエスタの浮き球パスに抜け出した酒井高徳のクロスに山口蛍が合わせたが、枠の上へ飛ぶ。56分、今度はエメルソン・サントスが強烈な無回転シュートを放つも、GK飯倉大樹がファインセーブ。今度は61分、山口蛍がフリーでヘッドを放つ。しかし、ここはGKキム・スンギュがビッグセーブ。後半序盤はゴール前を行き来する激しい展開になる。
すると65分、ついに試合が動く。柏はイニエスタからボールを奪って速攻をしかけると、左サイドから三丸拡がクロスを送る。これを初瀬亮がクリアしきれずにボールが高く上がると、クリスティアーノがボレーで決めた。アウェイチームが先手を取る。
しかし、神戸もすぐさま反撃。70分、酒井高徳がボックス内へスローインを入れると、ゴール前の混戦から最後は小田裕太郎が冷静に沈めた。失点直後に投入された19歳が、いきなり結果を出す。
その後も両者ゴールに迫るシーンを作り、最後まで激しい攻防が続くが、なかなか勝ち越し点は生まれない。しかし、このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、ドラマが生まれる。ピンチを迎えた柏だが、GKがキャッチしてすぐさま前線へロングキック。するとDFラインの背後をとった瀬川祐輔が受けて右のクリスティアーノに展開し、最後は細谷真大が落ち着いてネットを揺らした。
このゴールが決勝点となり、柏が2-1で劇的な勝利。東京オリンピック期間中の中断後、神戸は再開初戦で8試合ぶりの黒星を喫している。一方の柏は連勝を飾った。
■試合結果
ヴィッセル神戸 1-2 柏レイソル
■得点者
神戸:小田裕太郎(70分)
柏:クリスティアーノ(65分)、細谷真大(後半AT)




