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【動画】最強の矛が最強の盾を撃破! 川崎フロンターレ、“歴史的堅守”名古屋グランパスとの上位対決に4発完勝

明治安田生命J1リーグは29日、明治安田生命J1リーグ第22節前倒し分の名古屋グランパスvs川崎フロンターレが行われた。

開幕からともに12試合を消化して10勝2分け無敗(30得点8失点)の首位・川崎Fと、9勝2分け1敗(16得点3失点)の2位・名古屋が豊田スタジアムで激突。今季最多得点クラブと最少失点クラブによる上位対決となった。

前々節に今季初黒星を喫したものの前節は無失点勝利で10度目のクリーンシートを達成した名古屋は、マテウスや柿谷曜一朗、稲垣祥らを先発起用。前節からは成瀬竣平に代わって宮原和也が入る1名のみの変更にとどまった。また、この試合ではマッシモ・フィッカデンティ監督がのどの痛みを訴えたことでコーチのブルーノ・コンカ氏が指揮を執っている。

一方の川崎Fは、無敗を保っているものの前節ドローで連勝が「5」でストップ。名古屋との一戦に向けてはレアンドロ・ダミアンや三笘薫、家長昭博らを起用したほか、前節のスタメンから脇坂泰斗と遠野大弥の2名を代えてジョアン・シミッチと旗手怜央を送り出した。

試合は開始早々に前年度王者が決定力を見せつける。3分、左サイドでボールを持った三笘がボックス内にボールを送るとL・ダミアンが上手く落とす。旗手が右足でジャストミートし、先制点を奪取した。

さらに10分、左サイド浅い位置でボールを持った家長が高精度のクロスを供給。ボックス内で高く飛び上がって頭で合わせ、早くもリードを広げた。

その後も川崎Fの勢いは止まらない。23分には右CKの場面で田中碧がニアに蹴り込むとJ・シミッチが頭でフリック。ファーのL・ダミアンが頭で押し込み、この日2点目を奪う。

早々に3点差をつけられた名古屋は30分に二枚替え。山崎凌吾と宮原に代えて長澤和輝と成瀬を送り出して巻き返しを図る。それでも川崎Fの攻勢が続き、41分にはL・ダミアンがボックス手前右から強烈なシュートを放つ。これは枠に飛んでいたがGKランゲラックがファインセーブで弾き出した。

選手交代後から徐々にボールを持てるようになった名古屋だったが、点差を縮めることはできずに前半が終了。後半に入ると、54分にカウンターからボックス右に抜け出した柿谷がシュートを放ったがGKチョン・ソンリョンに阻まれる。

後半の序盤はボールを持たれる時間が増えていた川崎Fは57分に家長がボックス右に侵攻。右足を振り抜いてニアの上を狙ったが、GKランゲラックの好守によりさらなる追加点とはいかない。

ゴールに迫るシーンは作るもののなかなかシュートまで至ることができない名古屋は69分にも選手交代。相馬勇紀に代えて前田直輝を投入した。対する川崎Fも三笘に代えて脇坂を送り出して中盤のバランスを変化させる。

名古屋がややペースダウンした77分、ボックス手前右の田中が右足でミドルシュート。しかし、GKランゲラックが動かずに見送ったこのシュートは枠を捉えなかった。

川崎Fは直後にさらに選手を入れ替え、L・ダミアンと旗手に代えて知念慶と遠野を同時投入。フレッシュなアタッカーを起用して前線の圧力を保つ。

そして、84分にはボックス左で脇坂からのパスを受けた遠野が左足を強振。ゴール右端に突き刺し、途中投入された2人の選手によってチームの4点目が生まれた。

Jリーグ最長記録の823分間無失点も記録した今季の名古屋だったが、昨季リーグ最多得点記録を更新した川崎Fに3点差をつけられたまま試合が終了。最高の得点力を備えた王者が、歴史的な堅守を見せるチームを上回る結果となった。

また、両クラブは5月4日のJ1第12節にて、今度は等々力陸上競技場で再戦する。

■試合結果
名古屋グランパス 0-4 川崎フロンターレ

■得点者
名古屋:なし
川崎F:旗手怜央(3分)、レアンドロ・ダミアン(10分、23分)、遠野大弥(84分)

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