明治安田J1リーグの第2節が3月1日に行われ、横浜F・マリノスとアビスパ福岡が対戦した。
開幕節で東京ヴェルディとの一戦を2-1で制したハリー・キューウェル新監督下の横浜FMが、北海道コンサドーレ札幌と引き分けていた福岡をホームに迎えた一戦。横浜FMはエウベルやアンデルソン・ロペス、ヤン・マテウスら、福岡は岩崎悠人やウェリントン、紺野和也らを先発起用した。
試合はスコアレスで折り返しを迎えたが、51分に動きを見せる。左サイドに抜け出した重見柾斗が中央マイナス方向にグラウンダーのクロス。紺野が左足で合わせてゴール左下隅を射抜く。
試合を通じて主導権を握りながら積極的にシュートを放っていく横浜FMに対し、福岡は要所を締めながら落ち着いて対応。横浜FMがなかなか決定機をつかむことができなまま時計の針が進む。そして、そのまま福岡が1-0で勝利した。なお、福岡が敵地で横浜FMを破るのはクラブ史上初となっている。
試合後のフラッシュインタビューに応じたキューウェル監督は、福岡のシュート8本に対して横浜FMが20本とチャンスを多く作りながらもリーグ戦初黒星を喫した結果に「見ての通りの悔しい結果になってしまいました」とこぼしつつ、主導権を握れた点は評価した。
「それ以上に自分たちもチャンスを作り出して、自分たちがやろうとしているサッカーというものをたくさん出しました。その中でカウンターを食らってディフレクションでゴールを許してしまいました。相手がそれを狙っていたというのはありますけど、こういうリーグは簡単に進めるものではないということは選手たちに伝えてきました」
さらに、この経験を次に生かすことこそが重要だと強調している。
「自分たちがこういうところでどういう風に学ぶか、そういう部分だと思います。やはり悔しさというものがあるのは良いんですけど、そこでどう学んで次に進んでいくか。とにかくチャンスをたくさん作った中でこういう結果になったのは悔しいですけど、自分たちの内容でやられた部分もありました」
最後には「ファン・サポーターのためにも結果に結びつかなかったことは悔しいですけど、次に向かって良い準備をしていきたいと思います」と次に目を向けたキューウェル監督。タイトル奪還が懸かるシーズン、新体制でのチーム構築に注目が集まる。

