明治安田生命J1リーグは15日に第14節が行われ、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスが対戦した。
「Jリーグの日」に迎えたオリジナル10の直接対決。直近3連勝でその間枠内シュートを許していない鹿島と、4連勝でその間13得点1失点と見事な内容を見せる横浜FMの絶好調チーム同士のビッグマッチとなった。
試合はビッグマッチらしく立ち上がりから激しい攻防が続く。横浜FMは12分、松原健のロングパスに抜け出したオナイウ阿道が決定機を迎えたが、犬飼智也が懸命なブロック。一方の鹿島は15分、ゴール手前で得たFKを荒木遼太郎が直接狙ったが、枠のわずか上へ外れた。
すると25分に試合が動く。前田大然がセンターサークル付近で粘って右に展開すると、最後は深い位置をとったエウベルのクロスにオナイウ阿道がヘッドで合わせ、横浜FMが先制に成功した。
その後も攻守が目覚ましく入れ替わる中、中盤での激しい攻防が続く。すると40分、鹿島が同点に追いつく。荒木遼太郎のCKをGK高丘陽平がキャッチしきれず、混戦の中で最後は土居聖真が押し込んだ。試合は振出しに戻り、激しい攻防が続いた中で前半は1-1で折り返す。
後半開始も激しい展開となったが、早々に動く。46分、センターサークル付近で相手のビルドアップをカットした白崎凌兵が高いDFラインの背後に飛び出した土居聖真へ。抜け出した背番号8は、冷静にGKとの一対一を制した。畳みかける鹿島は52分、再び高いDFラインの背後を松村優太がとり、ボックス内でティーラトンに倒されてPKを獲得。これを土居聖真が冷静に沈め、ハットトリックを達成。猛攻は止まらず、55分には荒木遼太郎のシュートがDFに当たってゴールイン。約10分の間に3点を奪って逆転する。
突き放された横浜FMは57分、天野純やレオ・セアラら一挙4枚を入れ替えて状況の打開を図る。すると74分、CKのこぼれを渡辺皓太が拾ってクロスを入れ直し、オナイウ阿道がボレーを叩き込んだ。
しかし77分、ファン・アラーノのロングパスをボックスを出たGK高丘陽平が処理しきれず。上田綺世が拾ってゴールに流し込む。鹿島が5点目を奪い、勝負あり。86分には常本佳吾が2枚目のイエローカードで退場となり、90分には天野純に3点目を奪われたが、リードを守り切って5-3と激闘を制した。
この結果、鹿島はリーグ戦8試合負けなし、4連勝を達成した。一方の横浜FMは開幕戦以来、12試合ぶりの黒星を喫している。
■試合結果
鹿島アントラーズ 5-3 横浜F・マリノス
■得点者
鹿島:土居聖真(40分、46分、53分)、荒木遼太郎(55分)、上田綺世(77分)
横浜FM:オナイウ阿道(25分、74分)、天野純(90分)
▶DAZNはJリーグ2021を全試合配信!1ヶ月間無料トライアルで視聴しよう
【関連記事】
