明治安田生命J1リーグは4日、第12節の川崎フロンターレvs名古屋グランパスが行われた。
開幕から11勝2分け無敗で首位の前年王者・川崎F(勝ち点35)が、9勝2分け2敗の2位・名古屋グランパス(勝ち点29)をホームに迎えた一戦。両チームは4月29日に豊田スタジアムで行われた第22節前倒し分でも対戦し、その際は川崎Fが4-0で完勝した。
そして、中4日で迎える連戦に向けて川崎Fは前回と同様のスタメンを採用。前回先制点を記録した旗手怜央や2得点のレアンドロ・ダミアン、中核を担う家長昭博らを起用している。対する名古屋は前回から4名を変更し、柿谷曜一朗や相馬勇紀らに代えて、前田直輝や長澤和輝らを先発起用した。
リベンジに燃える名古屋はキックオフから積極的に攻め込んでいく。左サイドでマテウスがボールを引き出して幾度か供給したクロスはいずれも得点には繋がらなかったものの、高い位置まで侵攻するシーンを多く作る。
それでも徐々にポゼッションを高める川崎F。16分には三笘薫が切れ味鋭いドリブルで左サイドを突破してボックス内にパスを送ったが、得点にはつながらなかった。決定機こそなかなか訪れないものの互いに強度の高い攻防を続ける前半半ば、どちらが優勢ともいえない展開で時間が経過していく。
それでも31分、川崎Fが左CKを獲得するとキッカーの田中碧が高い弾道から鋭くカーブして落ちる高精度のクロスを供給。ジェジエウが頭で合わせて先制点を奪取した。
38分には三笘からのパスを受けたL・ダミアンがボックス手前中央から右足でミドルシュート。これは枠を外れたが勢いに乗る川崎Fがチャンスを作っていく。
対する名古屋も45分にカウンターを発動。ボックス手前中央まで運んだ稲垣祥が右足でグラウンダーの強烈なシュートを浴びせたが、GKチョン・ソンリョンにセーブされる。
1点をリードして試合を折り返した川崎Fは後半早々に名古屋を突き放す。50分、左サイドで三笘が成瀬竣平との一対一に勝利してクロスを供給すると飛び込んだのは右サイドバックの山根視来。右足でミートして追加点を突き刺した。
その後も川崎Fのペースで試合が進行するなかで名古屋が痛恨のミスを犯す。59分、後方でパス回しをする中で丸山祐市がバックパスを選択したが、GKランゲラックのポジショニングとかみ合わない。ボールはそのままゴールに吸い込まれてオウンゴールで3失点目を喫した。
川崎Fは63分に二枚替えを敢行し、L・ダミアンと家長に代えて知念慶と前回も得点した遠野大弥を投入。一方の名古屋は前田と成瀬に代えて齋藤学と森下龍矢を送り出す。
それでもなかなかチャンスを作ることができない名古屋は飲水タイム後の72分にさらに2枚を入れ替え。山崎凌吾と長澤に代えて柿谷曜一朗とガブリエル・シャビエルを起用し、攻撃の手を打っていく。
すると直後の73分、ボックス右の深い位置に入り込んだ森下が中央マイナス方向にグラウンダーのボールを折り返す。ボックス内の稲垣が右足で確実に枠を捉えて名古屋が1点を返した。
選手交代後の名古屋が攻め込む場面を増やしている77分、川崎Fは三笘に代えて脇坂泰斗を投入。中盤のバランスを整えてリードを保ちにいく。
しかし83分、右サイドで名古屋がFKを獲得するとキッカーを務めたのはマテウス。左足で放ったシュートが急激は落ち、左ポストを叩きながらネットを揺らした。
1点差まで迫る名古屋だったが、結局は追いつくことがないまま試合が終了。この結果、川崎Fは頂上対決で連勝を飾り、名古屋との勝ち点差を「9」に広げた。
■試合結果
川崎フロンターレ 3-2 名古屋グランパス
■得点者
川崎F:ジェジエウ(31分)、山根視来(50分)、オウンゴール(59分)
名古屋:稲垣祥(73分)、マテウス(83分)
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