20210502_Nakajima(C)Getty images

今季最初の“大阪ダービー”は両者譲らずドロー! セレッソ大阪は前半にPK獲得も決め切れず…

明治安田生命J1リーグは2日、第12節のセレッソ大阪vsガンバ大阪が行われた。

開幕から6勝2分け4敗の6位・C大阪が、開幕直後に新型コロナウイルスの影響でチーム活動を休止していたため7試合の消化にとどまり、1勝3分け3敗の17位に沈むG大阪をホームに迎えた一戦。

C大阪は今季リーグ戦5ゴールを記録する大久保嘉人や背番号10の清武弘嗣、坂元達裕らを先発起用。対するG大阪も宇佐美貴史や井手口陽介、昌子源といった現状のベストメンバーを順当にスタメンに選んだ。

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試合の立ち上がり、宇佐美が前線で起点を作りつつG大阪が積極的に攻め込んでいく。GKキム・ジンヒョンに阻まれたものの1分には宇佐美の横パスを受けた矢島慎也がボックス左から試合最初のシュートを浴びせた。

対するC大阪も5分にボックス手前やや右の坂本が浮き球のパスを供給。ボックス内の大久保が胸トラップして右足でシュートを放ってネットを揺らしたがオフサイドと判定される。

さらに9分、G大阪陣内中央付近左でC大阪がFKを獲得するとボックス内にボールが蹴り込まれる。ファーを走っていた大久保が右足で合わせたが、GK東口順昭が至近距離からのシュートを好反応で弾き出した。

立て続けのピンチから逃れたG大阪は15分に左CKを獲得。キッカーの山本悠樹がファーに蹴り込むと井手口が身体に当てて中央に折り返す。最後は中央の矢島がネットを揺らしたが、オフサイドとなり得点は認められない。

互いに譲らないダービーマッチ。直後に今度は清武がボックス手前中央から左足で強烈なミドルシュートを繰り出したがGK東口が弾く。こぼれ球が回収された流れから放たれたチアゴのヘディングシュートもG大阪の守護神がキャッチした。

しかし、前半半ばにC大阪にアクシデントが発生。スプリント後に左ももを気にした様子で座り込んでしまいピッチ外で治療を受ける。一時はピッチに戻ったが自ら続行不能をジェスチャーで伝え、23分にアダム・タガートと交代。Kリーグで得点王にも輝いたことがあるオーストラリア代表FWがJリーグデビューを果たした。

その後、G大阪も不運に見舞われる。藤田直之のスライディングをかわそうとした小野瀬が右足首をひねり、プレーに復帰することができず。34分に小野瀬に代わってチアゴ・アウベスが送り出された。

拮抗した展開が続くものの比較的C大阪が高い位置まで行く回数を増やしている前半終盤、豊川雄太の左サイドからのクロスをボックス内でブロックした福田湧矢の右手にボールが当たった可能性があるとして、VARオンフィールドレビューが実施。映像を確認した主審はPKと判定したが、キッカーの豊川が放ったシュートは左ポストを叩いて先制とはいかない。

スコアレスで折り返した後半、C大阪がさらに攻勢を強めていく。53分にはボックス左の清武のクロスに坂元が反応する。枠には飛ばなかったもののヘディングシュートでゴールを脅かした。

決め切れないC大阪は63分に二枚替えを敢行。A・タガートと坂本に代えて中島元彦と加藤陸次樹を投入する。

徐々にボールを保持する時間を長くするG大阪に対し、C大阪は70分にカウンターを発動した。左サイド深い位置まで加藤がマイナス方向にグラウンダーのボールを折り返すと走り込んだ清武が右足でダイレクトシュート。しかし、これは昌子がブロックした。

試合は74分についにスコアが動く。ボックス左でボールを持った中島が右足でシュートを放つとG大阪DFに当たって軌道が変化する。ボールはゴール右上隅に吸い込まれ、C大阪が待望の先制点を奪取した。

G大阪は直後にレアンドロ・ペレイラ、宇佐美、矢島に代えてパトリック、川崎修平、倉田秋の3枚を同時投入する。一方、リードを得たC大阪はストライカーの豊川に代えてDF新井直人を送り出す。

しかし、この交代からすぐのセットプレーで昌子のシュートをボックス内の加藤がブロックすると、主審はオンフィールドレビューを行わなかったもののVARと交信してPKの判定。キッカーのパトリックが確実に決めてG大阪が82分に追いついた。

試合はそのまま同点で終了。C大阪は連勝を逃し、G大阪も3戦未勝利と痛み分けの結果に終わっている。

■試合結果
セレッソ大阪 1-1 ガンバ大阪

■得点者
C大阪:中島元彦(74分)
G大阪:パトリック(82分)

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