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J全55クラブ経営情報を開示。営業収益1325億円で9年連続増収。単年度赤字は合計23クラブ

■神戸がJ史上最高額の114.4億円

Jリーグは5月、新型コロナウイルスの影響により決算の確定が延期されていた6クラブ(水戸ホーリーホック、栃木SC、東京ヴェルディ、横浜FC、レノファ山口、SC相模原)、3月決算の4クラブ(湘南ベルマーレ、ジュビロ磐田、柏レイソル、Y.S.C.C.横浜)をのぞいた45クラブの情報を開示。今回はそれら10クラブを加えた全55クラブの情報が発表された。

営業収益は55クラブ合計で1325億円(前年比+68億円)を計上し、9年連続の増収。全体の成長率も105.4%となった。

内訳はスポンサー収入が48%で640億円(前年比+45億円) 、入場料収入が16%の216億円(前年比+23億円)。特に、入場者収入の成長率は112%と高く、昨年度Jリーグ発足以降最高の平均入場者数2万人超えとなったことが大きく寄与している。

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クラブ別営業収益では、5月と変わらずヴィッセル神戸がJリーグ史上最高額の114.4億円 でトップ。これまでの最高額は同じく神戸の2018年度96.6億円で、今回初めて100億円を超えた。成長率では34クラブが100%を超えており、営業収益トップの神戸は118%だった。営業収益と成長率の平均はJ1:50億円・110%、J2: 17億円・110%、J3:5億円・96%となった。

■柏の赤字は想定どおり

一方、営業費用も55クラブ合計で1,346億円(前年比+114億円)と拡大している。内訳は、48%がチーム人件費で644億円(前年比+61億円)、27%が販管費で362億円。

5月に19クラブの単年度赤字が発表されていたが、今回ジュビロ磐田、水戸ホーリーホック、柏レイソル、SC相模原が加わり計23クラブとなった(※)。2期連続赤字は、北海道コンサドーレ札幌、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、 福島ユナイテッド、相模原、A.C.長野パルセイロ、カターレ富山。FC琉球は4期連続赤字となったが、ルール改定によってライセンス剥奪とはならない。

なお、全体での利益を見ると、▲32.8億円と赤字。特に鳥栖の20憶円、柏の10億円の赤字は大きい。この件に関してJリーグクラブライセンス事務局クラブライセンスマネージャー村山勉氏は「各クラブでバラつきはある」としつつも「赤字は必ずしも悪いことではない」という。各クラブごとの戦略があり、「柏に関してはある意味予定どおり。攻めの予算を組んだ結果、2019年は赤字を計上した。想定外だったり費用が増えたりしたわけではない」とクラブの姿勢を反映した結果だと説明した。

昨季まで順調に成長を続けてきたJリーグだが、現在コロナウイルスの影響により、先が見通せない状況になってきているのも事実だ。Jリーグは「ワーストのシナリオでどういった資金繰りになるのか」(村山氏)を想定しつつ、各クラブと話し合いを続けていく。

※赤字の23クラブ
札幌、仙台、磐田、名古屋、C大阪、鳥栖、水戸、柏、甲府、岐阜、 京都、愛媛、福岡、 琉球、岩手、秋田、 福島、相模原、 長野、富山、藤枝、 鳥取、讃岐

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