20210613_Nadeshiko(C)Getty images

エース岩渕真奈が1G2A、途中出場遠藤純も1G1A! なでしこジャパン、メキシコに5発大勝で五輪選考前ラストマッチを終える

日本女子代表(なでしこジャパン)は13日、カンセキスタジアムとちぎ(栃木)でのMS&ADカップ2021でメキシコ女子代表と対戦した。

高倉麻子監督率いるなでしこジャパン(FIFAランキング11位)が、東京五輪前メンバー決定前最後の試合でメキシコ(同28位)と対戦。10日に8-0で快勝したウクライナ女子代表戦からはスタメンを6名変更し、籾木結花や田中美南らを起用している。岩渕真奈、長谷川唯、中島依美、熊谷紗希、清水梨紗が2戦連続の先発となった。

なでしこが攻め込む展開の中で13分にビッグチャンス。スルーパスに抜け出したエースの岩渕がボックス右から右足でシュートを放つ。しかしこれはメキシコGKにキャッチされてしまい先制とはいかない。

一方で28分には熊谷がボールを処理し切れずにボールを奪われたところから、ボックス左まで侵攻したジャクリーン・オバジェにシュートを放たれたがGK池田咲紀子がセーブ。こぼれ球に反応したステファニー・マジョルのシュートも枠を捉えずに難を逃れた。

ピンチを脱したなでしこは34分、ボックス手前中央で縦パスを受けた田中がワンタッチでボックス内にスルーパス。抜け出した長谷川がシュートを放ったが枠を右に外れた。それでも36分、ボックス左でボールを持った岩渕がドリブルでメキシコDFを外して右足でシュート。エースがファーに流し込んでなでしこが先制した。

後半も開始早々になでしこが加点する。46分、左サイドに抜け出した岩渕がクロスを中央に送ると田中が反応。飛び込むようにして合わせてネットを揺らした。

しかしその4分後にメキシコが反撃に出る。マジョルがドリブルでボックス右に入り込んで中央マイナス方向に折り返し。アリソン・ゴンサレスが合わせてすぐに点差を1点に戻す。

それでも再び直後の53分、ボックス手前左でファウルを受けた中島がクイックリスタートを選択。ボックス左の岩渕が中央に折り返すと籾木が叩き込んだ。籾木にとってはこれが4試合連続の得点となっている。

その後、メンバーを入れ替えていくなでしこ。73分には途中出場の遠藤純が左サイドからクロスを送ると、同じく途中出場の木下桃香が右足で右下隅を射抜いて代表初ゴールをマーク。最終サバイバルで途中出場組がアピールする。

メキシコにチャンスを作られるシーンもあったものの日本がほとんどの時間で優勢を保ち、終盤にもボックス右に抜け出した遠藤がチームの5点目を決める。そのまま試合が終了し、東京五輪に向けて複数の選手が存在感を放った。

今後、今月下旬に東京五輪に参加する18名の選手が決定。7月14日にMS&ADカップ2021(対戦相手未定)を戦い、本大会へ向かう。

■試合結果
なでしこジャパン 5-1 メキシコ女子代表

■得点者
なでしこ:岩渕真奈(36分)、田中美南(46分)、籾木結花(53分)、木下桃香(73分)、遠藤純(87分)
メキシコ:アリソン・ゴンサレス(50分)

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