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U-24日本代表が最終サバイバルでアピール合戦! 久保建英ら攻撃陣躍動でジャマイカA代表に4発完勝

国際親善試合のU-24日本代表vsジャマイカ代表が12日に行われた。

7月下旬に始まる東京五輪に向けて、強化を進めてきた日本。直前の7月12日にはU-24ホンジュラス代表戦、17日にはU-24スペイン代表戦も予定されているが、メンバー選考前ではこの6月シリーズが最後の活動となる。

オーバーエイジ(OA)を除く15枠(OAを含んで18枠)という熾烈な本大会登録メンバー争いを続けてきたこの世代の選手たち。ジャマイカ戦は、その最後の試合となる。

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本大会までの準備期間中に指揮を執る横内昭展監督(本大会は森保一監督)は、「全員が良い準備をしている」と具体的な言及を避けていたが、現状のベストメンバーを起用。OA選手の吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の3名が揃って先発入りを果たした。

また、これまでもこの世代の中心選手として活躍が期待されてきた久保建英や堂安律らもスタートリストに入り、もう一人のアタッカーには三笘薫。4-2-3-1の中でボランチでは田中碧が遠藤航とのコンビを組んだ。ディフェンスラインでは、吉田や酒井らとともにA代表でも主軸を担ってきた冨安健洋が負傷離脱したが、町田浩樹と旗手怜央が入っている。

試合は開始からワントップに入っている前田大然が裏への動き出しを繰り返して積極性を見せていく。A代表で臨んでいるジャマイカは日本の仕掛けを跳ね返しながら後方からつないで崩しを図るが、右サイドの酒井が印象的なボール奪取やインターセプトで幾度も防いでいく。

11分にはジャマイカ陣内中央左で相手の横パスをカットした三笘がそのままボックス左までドリブル。そのままGKディロン・バーンズまで抜きにかかろうとしたところで交錯して倒れるが、PK判定とはならない。直後にも三笘の横パスから前田が右足でシュートを放ったがジャマイカDFにブロックされた。

中盤での攻防が続く中でも日本がチャンスの数で上回る立ち上がり。16分にはボックス右でボールを持った久保が巧みな身のこなしで対面のDFを抜き去って折り返す。しかし、中央の前田にはわずかに合わない。

19分には吉田のフィードを受けた左サイドの三笘から高い精度のパスを受けた久保がボックス手前左から強烈なミドルシュートを繰り出す。惜しくも左ポストに阻まれたものの立て続けにジャマイカゴールを脅かしていく。

さらに29分、細かい連係からボックス手前左でボールを持った田中からのパスを受けた堂安がボックス内から左足を強振したがこれはGKバーンズがセーブ。日本は攻め込みながらもなかなか得点を奪い切ることができない。

それでも給水タイム後の32分、久保が高い技術力を見せる。スローインからボックス右に抜け出した久保が細かいタッチでジャマイカDFを翻弄。相手DF2名、さらにはGKバーンズと計3名の股を抜くシュートを放って先制点を奪取した。

攻撃では高い位置まで頻繁に持ち運び、守ってはジャマイカに1本のシュートすら許さない日本。42分には遠藤航がボックス手前左からコースを突いたシュートを放つ。美しい弧を描いたボールがゴール右隅に吸い込まれ、日本がリードを広げる。

日本が優勢のまま前半が終了。2点をリードして臨む後半、GK谷晃生、町田、前田に代えてGK鈴木彩艶、瀬古歩夢、上田綺世を送り出す。すると51分、ボックス右に抜け出した上田が右足を振り抜いて右ポスト直撃のシュートを放ち、早速チャンスを作っていく。

そして57分、ピッチ中央で前を向いた三笘が絶妙なスルーパスを供給。抜け出した上田がGKバーンズの頭上を抜く華麗なループシュートでネットを揺らした。

日本は60分にさらに交代カードを2枚使う。三笘と旗手に代えて相馬勇紀と橋岡大樹を投入。布陣を3-4-2-1に変更して相馬と橋岡がウイングバックを務め、久保と堂安が2シャドーを形成する。

64分にはまたも日本が決定力を発揮。久保のスルーパスに抜け出した相馬がボックス左でGKバーンズもかわしたもののジャマイカDFに対処されてスピードダウン。しかし冷静に中央に折り返すと待ち構えていた堂安が左足で決め切った。

日本は直後に6枚目のカードで久保に代えて食野亮太郎を投入。食野はそのまま2シャドーの一角に入る。75分には最後の交代枠で堂安に代えて三好康児を起用した。出場直後の三好はGKバーンズに猛プレスをかけてボールをゴールに押し込んだかに思われたが、これはラインを割っていないと判定されて認められない。

終盤にかけては食野も積極的なドリブルからチャンスを作るなど、途中出場組も気迫十分のプレーで猛アピール。守備陣もジャマイカをシュート1本に抑えるなど無失点で90分間を過ごし、ジャマイカに快勝して最後のサバイバルマッチを終えた。

日本は今後、6月下旬に東京五輪の登録メンバーが決定。ホンジュラス、スペインとのキリンチャレンジカップ2021を経て、7月22日から金メダルを目標に掲げる五輪本大会がスタートする。

■試合結果
U-24日本代表 4-0 ジャマイカ代表

■得点者
U-24日本:久保建英(32分)、遠藤航(42分)、上田綺世(57分)、堂安律(64分)
ジャマイカ:なし

■サッカーU-24日本代表|関連情報

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