東京オリンピック2020のグループEの初戦であるなでしこジャパンvsカナダ女子代表が、21日に札幌ドーム(北海道)で行われた。
イギリス女子代表(FIFAランク6位/イングランド)、チリ女子代表(同37位)とも同居したグループEにおいて、なでしこ(10位)は初戦でカナダ(8位)と対戦。まずは2位以上でのグループ突破を争ううえでのライバルと目される相手と相まみえた。
先発メンバーには、エースにして背番号10を背負う岩渕真奈や名門ミランに所属する長谷川唯らが選ばれた。また、菅澤優衣香や塩越柚歩、熊谷紗希らも先発に名を連ねた。
試合は早々の6分に日本にとって悪い形で動く。右サイドに抜け出したニシェール・プリンスが中央に折り返すとクリスティーヌ・シンクレアがボックス内からシュート。これは左ポストに当たったものの自ら跳ね返りに反応したシンクレアに先制点を流し込まれた。
なでしこは後方から丁寧にボールを繋ぎつつ押し上げていくがなかなかシュートまで持ち込むことができない。反対にカナダはダイナミックな展開からプリンスらが積極的に仕掛けて効率的にチャンスを作ろうとする。
前半終盤の44分には岩渕の横パスを受けた清水梨紗がボックス手前中央から右足を振り抜いたが枠を捉えず。リードされたまま試合を折り返す。
なでしこは後半開始時に菅澤に代えて田中美南を投入。すると早々の48分に左サイドからのパスに反応した田中がボックス左でワントラップしたところでGKステファニー・ラベーと交錯して転倒する。一度は田中側のファウルが取られたが、VARの介入によりPKの判定となった。
この重要な局面でキッカーを務めるのはPKを獲得した田中。しかし、田中のコースが甘くなったシュートはGKラベーにセーブされて同点の機会を逸する。
カナダは58分に田中と交錯した際に痛めていた様子のGKラベーが、一度は戻っていたもののプレー続行不能な様子で涙ながらにGKカイレン・シェリダンと交代。それでもその後にカナダがギアを上げていく。
60分、左サイド深い位置から上げられたクロスにGK池田咲紀子が触れたが、こぼれ球をジャニーヌ・ベッキーに押し込まれる。しかし、これはオフサイドと判定されてなでしこは九死に一生を得た。
ミスが続く中で仕切り直したいなでしこは62分に2枚目の交代を敢行。塩越に代えて強化試合で好調をアピールしていた遠藤純を送り出す。しかし、その後もなかなか劣勢を跳ね返すことができない。
終盤の76分には中島依美に代えて杉田妃和も送り出していくなでしこ。81分にはボックス手前中央のやや遠い位置から岩渕がグラウンダーのシュートを放ったが枠を捉えない。
それでも84分にエースがチームを救う。後方からのロングボールに抜け出した岩渕がボックス手前中央からGKシェリダンの位置を見てゴール右を捉えるシュートを放ち、試合を振り出しに戻した。
終了間際には長谷川に代えて籾木結花を送り出して逆転を狙いにいくなでしこだったが、8分と表示された後半ATでも動かず。試合は1-1のまま終了を迎えた。
なお、先に行われたグループEのもう一試合、イギリスvsチリではイギリスが2-0で勝利。順位表は1位イギリス、2位なでしこ、2位カナダ、4位チリの並びとなっている。
なでしこは、24日の次戦で首位浮上を目指してイギリスと対戦する。
■試合結果
なでしこジャパン 1-1 カナダ女子代表
■得点者
なでしこ:岩渕真奈(84分)
カナダ:クリスティーヌ・シンクレア(6分)
