2026年北中米ワールドカップ（W杯）アジア最終予選第7節・バーレーン代表戦で勝利に貢献した伊藤洋輝が試合後、W杯出場決定の瞬間の思いを口にした。
日本代表は20日、2026年北中米ワールドカップ（W杯）アジア最終予選第7節でバーレーン代表と対戦。他会場の結果、試合中に引き分け以上でW杯出場決定となった日本は、前半を無得点のまま後半へと折り返す。それでも迎えた66分に途中出場の鎌田大地が久保建英のアシストから先制点を記録。さらに87分にはショートコーナーからボックス左に侵入した久保が2点目を挙げ、2-0で勝利したことで8大会連続8度目のW杯出場権を獲得した。
プレシーズンの負傷もあって久々の代表復帰となった伊藤は、バーレーン戦で左CBとしてフル出場。最終ラインの一角として攻守に存在感を出し、先制点の場面では「挟まれていた中、一か八かでうまく持ち出せた。そのタイミングで（上田）綺世が一個降りてくれた」と上田へ鋭いパスを供給したところから鎌田のゴールが生まれた。
また、守備面では「落ち着いてボールを回せていたわけではない」としながらも、対峙したアタッカーを巧みにブロック。パスの出しどころに困るシーンもあったが、「前半が終わったタイミングでもっとロングボールを増やそうと（話した）。そこは改善できたと思う」とピッチ内での修正がうまくできたことを明かしている。
試合全体を振り返り「もちろん満足いく内容かと言われたら違うと思うけど、まずはしっかり結果がついてきてよかった」とする中、この試合の勝利で「やはり世界的に見ても一番大きな大会だと思いますし、誰もが目指している舞台」と表現するW杯への出場を決めた。伊藤は決まった瞬間への思いを口にしている。
「（決まった瞬間は）あまり実感が湧いていなかったというか、最後にみんなでお祝いするくらいで実感が湧いた。そして、改めて公の場でW杯を優勝すると全員が共有できたので、またここから最終予選の残り3試合だったり親善試合が残っていますけど、チームの積み上げをしていければと思います」
復帰戦で確かな存在感を放った伊藤。自身とチームをさらに向上させていくことで、中心選手としての存在感を高めていく。