20210615_Onaiu(C)Kenichi Arai

【前半速報】日本代表、オナイウ阿道がハットトリックも…キルギスにPKから決められて後半へ

日本代表は15日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でキルギス代表と対戦している。

これまでの5・6月シリーズの4試合で4連勝を飾った日本。その1試合目では5月末の2次予選ミャンマー代表戦に大勝して最終予選進出を決め、直近の国際親善試合ではセルビア代表に1-0で勝利した。

今回の活動の最後の試合となる5試合目、キルギスとの一戦に向けて、森保一監督は前日会見で「セルビア戦からは大幅に変更して、タジキスタン戦のメンバーを中心に準備」すると発言。あまり出場時間を得ていなかった選手たちにチャンスを与える意図を明確にした。

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そして、その言葉通りにタジキスタン戦でも先発した原口元気らを起用。4-2-3-1の布陣の中でワントップにはオナイウ阿道、中盤にはFW登録の浅野拓磨が腕章を巻く原口や坂元達裕とともに入り、ボランチは川辺駿と守田英正のセット。ディフェンスラインには小川諒也、昌子源、中谷進之介、山根視来が並んだ。

この試合も開始から日本がボールを支配。トップ下の原口と守田や川辺が近い距離を保ちつつキルギス陣内で試合を進めていく。8分には左サイドに抜け出した浅野が中央に折り返したところに初先発のオナイウが飛び込んだが、わずかに触れることができない。

とはいえ、同じクラブ(ドルドイ・ビシュケク)でプレーする選手がスタメンに6名とチームとしての連動に長けるキルギスも簡単には崩れず。12分にもボックス左に抜け出した浅野が中央に折り返してニアで原口がスルー、オナイウが右足でシュートを放つ場面があったがうまくミートせずに枠を外れた。

キルギスは守備時に5-4-1のような形を敷いて後方に人数を割きつつカウンターを狙う。日本は両サイドにボールを振りつつスペースを作ろうと試みていく。23分には小川がクロスを入れたところからボックス内で混戦が生まれて最後は坂元が押し込もうとしたが、ゴールライン寸前でGKパベル・マティアシュがセーブ。キルギスの決死の守備に苦しめられてなかなか得点を奪うことができない。

さらに26分にも右サイドでボールを受けた山根がクロスを供給。オナイウがヘディングシュートを放ったところで競り合ったDFアイザル・アクマトフに触れられてボールは右ポストを叩く。得点機を逸したかに思われたが、アクマトフのブロックがハンドだったとしてPKを与えられ、自らキッカーを務めたオナイウが代表初ゴールを決め切った。

続く31分にもキルギス陣内右でボールを持った川辺がドリブルで複数の選手を抜き去る。そのままボックス右に侵攻して折り返すとファーで待ち構えていたオナイウが触れて加点した。

そしてその2分後、原口からの展開を受けた小川が左サイドからアーリークロスを蹴り込む。ボックス内に走り込んだオナイウが今度は頭で沈め、代表初先発にしてハットトリックを達成した。

しかし、前半終了間際にはボックス右で突破を図ったグルジギト・アリクロフを守田が倒してしまいPKの判定。キッカーを務めた背番号10のミルラン・ムルザエフに決められ、2点差で前半を終えている。

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