シュトゥットガルトに所属する日本代表MF遠藤航が、日本とドイツにおけるフィジカル強化の違いについて語っている。日本サッカー協会(JFA)公式サイトが9日、2021年2月の『JFAnews』の内容を掲載した。
湘南ベルマーレ、浦和レッズで活躍し、シント=トロイデンVVでのプレーを経て2019年夏からシュトゥットガルトにステップアップした遠藤。ブンデスリーガではデュエル面で際立ったパフォーマンスを見せ、絶大な存在感を放っている。
屈強なブンデスリーガのアタッカーにも五分以上に渡り合う遠藤は、「(フィジカルトレーニングを始めたのは)プロになってからです。当時は、あまり知識を持ち合わせていなくて、とりあえず筋トレばかりしていました」と自身の経験を振り返った。
筋力トレーニングについてはさまざまな議論あるが、「筋トレは必要だと思います。いろいろ考え方はありますが、フィジカルのベースをつくるのはプロ選手として不可欠」とも主張。一方で、日本人選手は海外挑戦に臨むタイミングに身長になるべきだと口にしている。
「個人的には、海外に移籍するタイミングは早ければ早い方がいいとは思っていません。ヨーロッパの選手たちに比べると、日本人はフィジカルのベースができるのが遅いので、体をしっかりつくってから海を渡ってもいいのかなと。若くしてヨーロッパでプレーするチャンスをつかんでも、1年、2年で日本に帰って来るのはもったいない」
また、シーズン中のフィジカル強化の考え方にも日本とドイツでは違いがあるようだ。
「出発点が違います。ドイツは試合中に疲れない状態をできるだけ長く維持するためにフィジカルトレーニングをします。体が疲れないための準備です。日本の場合は、疲れた状態や肉体的に追い込まれた状態でも、いかにスプリントできるかに重きを置いていると思います」
さらに、JFAが打ち出すフィジカル強化方針についても「指導者には選手のフィジカルの基盤を整えた後、その体をうまく使えるような指導もしていただければ助かります」と要望を伝えた。
「けがを予防するためのメニューだったり、100%以上の力を発揮できるようにしたり、パッと思い浮かぶだけでもいろいろとあります。一定のフィジカル水準に達した選手側からすると、体の機能性が高まるような指導を受けたいところだと思います」
そして「フィジカルのベースは鍛えさえすれば、誰もがつくることができる。サッカー選手としての違いが生じるのはその後で、手に入れたフィジカルをいかにピッチで還元するかが問われています」と、フィジカルを鍛えたその先にあるものが重要だと強調した。
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