20210607_MoriyasuScreen shot

日本代表、W杯アジア2次予選初失点も…森保一監督「経験値としては悪くない失点」

日本代表を率いる森保一監督が、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選での初失点について語った。試合後のオンライン会見で質疑に応じている。

日本は7日、タジキスタン代表をパナソニックスタジアム吹田に迎えて4-1で勝利。この試合では早々の6分に浅野拓磨のシュートのこぼれ球を古橋亨梧が押し込んで先制したが、その3分後に右サイドからのクロスをエフソン・パンシャンベに頭で決められてW杯予選初失点を喫した。

結局はその後、前半終盤に南野拓実が勝ち越しゴールを奪い、後半に入ると橋本拳人と川辺駿が加点。快勝を飾ることに成功したが、得点直後の失点は課題の一つとなった。

以下に続く

試合後の会見でミスが多い試合だったのではないかと問われた森保監督は、「私に原因があります」と返答。その理由として、代表での経験が少ない選手を多く起用したことを挙げた。

「なぜかと言うと(レギュラークラスを多く起用したU-24日本代表戦から)選手をたくさん変えたからです。誰が出ても連係が合うことは理想ですが、相手の強度もあります。その中で全体練習が1回でパーフェクトに合わせることは難しいと思っている中で選手を送り出しました。ミスが増えるのは想定できていて、試合の中でクオリティを上げようということで選手たちが粘り強くやってくれました」

失点についても「無失点で試合を終えて、(最終予選まで)全勝でいけることが理想」だったとコメント。とはいえ、ある意味では失点したことが次につながると考えているようだ。

「失点して良かったということはありませんが、チームの経験値としては悪くない失点だったと思います。というのも、いつかは失点する時はきますし、戦っていれば失点もあり得ます。失点した後にどういった反発力、継続力を見せられるか、今日の試合では選手たちがポジティブに続けてくれると確認できたことは、嬉しくないですが経験値としては良かったと思います」

試合を通した選手の姿勢について「非常によくチャレンジし、粘り強く戦ってくれたと思います。なかなかイメージがかみ合わない、ミスが多い局面もありましたがそれも当たり前と思って試合中によくトライして改善してくれました」と評価。今回のタジキスタン戦は「選手が頑張ってくれたことでチーム力の底上げが出来ました」と、収穫もあったと強調している。

日本は今後、11日のキリンチャレンジカップ2021でセルビア代表と対戦。FIFAランクでは日本(28位)よりも上の25位となっているが、チームの幅の広がりを見せた後の一戦で、頂点の高さも見せることができるだろうか。

広告