清水エスパルスGK権田修一が9日、日本代表合宿中のオンライン取材に応じた。
5、6月の代表活動で全5試合を戦う日本。5月末のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でミャンマー代表に大勝して既に最終予選進出が決定し、6月3日のU-24日本代表戦には3-0で完勝、消化試合となった7日の2次予選・タジキスタン代表戦でも4-1の勝利を収めた。
続いて、11日にはセルビア代表との国際親善試合を控えており、5試合目ではキルギス代表と15日に2次予選を戦う。一連のシリーズの中では、FIFAランクでも日本(28位)より上位の25位であるセルビア戦との一戦が、実力を図る絶好の機会となる。
新型コロナウイルス禍の中、ますます貴重なヨーロッパの代表チームとの対戦。権田は、今回のセルビアには「中盤より前は普段招集されていない選手もいる」と語りつつ、新たに呼ばれた若手たちがアピールに燃えているであろうことも強調し、「どんな選手が出ても質が高い」と警戒する。
さらに、2020年末までポルトガルのポルティモネンセに在籍していた経験を踏まえ、Jリーグの選手たちとの違いを説明した。
「欧州の選手の方が個で打開するところ、ボランチでも味方の選手とコンビネーションで、ということではなく仕掛けて打開してきたり、FWの選手も周りにサポートがいなくてもボールを収めて、時間を作ってあるいはターンしてゴールまでそのまま向かってしまうとか、そういう個のところというのは違いがあるなと思います」
そういったアグレッシブなチャレンジが好まれる要因として、メンタル面に土壌があると考えているようだ。
「日本だったらボールを10回受けて8回失うという感覚なんですが、野球じゃなくてサッカーなので1点取れば基本的には良いスポーツなので、彼らは10回受けて2回抜ければそれが素晴らしいこと。そこは感覚として違うのかなと思います。シュートに関しても8本は枠外にいくかもしれないけど、2本は良いコースにいって入って試合に勝てればOK。Jリーグが悪いとか欧州が良いとかではなしに、そういうところのメンタリティの違いはあると思います」
一方で、「例えば(ロメル・)ルカクとかクリスティアーノ・ロナウドみたいな選手は(Jリーグに)いない。そういった選手たちと対峙すれば知るチャンスになる」とも。国内では体感できない経験を得ることそのものに意義があると述べている。
「セルビアはスペースのセンターフォワードに簡単に入れたり、Jリーグにあまりないチームなので、そこを一対一で潰せるところなど、経験していかないことには変わっていかない。僕もポルトガルで感覚が広がりました。セルビア戦で(ディフェンスラインの)4人が足りないと思っても、セルビア戦が終わったら同じ4人がまったくレベルが違った4人になる可能性があると思います」
アジア最終予選、さらにはその先のW杯本大会を見据えても大きな意味を持つセルビア戦。W杯ベスト8以上を目標に掲げる日本からすれば勝たなければならない相手だが、吉田麻也や遠藤航ら複数の主力が不在の中で、アピールに燃える選手たちはどのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
