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サッカー日本代表、W杯出場への分水嶺…不穏な敵地サウジアラビア代表戦のキーマンは快足ストライカー/プレビュー&予想スタメン

日本代表は現地時間7日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア代表戦に敵地で臨む。

■10月シリーズが分水嶺

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9月にスタートした最終予選において、日本は初戦を黒星でスタート。2試合目では中国代表に勝利したものの、グループBの順位表においては4位に甘んじている。

10月のシリーズでは、現地7日にサウジアラビア、12日にオーストラリア代表とホームで対戦。この2カ国はともに9月に連勝を収めており、得失点差の関係でオーストラリアが首位、サウジアラビアが2位となっている。

各組2位以上がW杯本大会にストレートイン、3位がプレーオフでラスト1枠を争うため、この10月の連戦は極めて重要だ。連勝を飾れば首位浮上の可能性も高い一方、連敗を喫すれば極めて巻き返しが困難な状況に追い込まれる。

チームを率いる森保一監督は、現地6日に行われた前日会見で「敗戦からスタートしたことで、難しい戦いになっていますが、いずれにせよW杯に向けて厳しい戦いになると覚悟していました」と現状が窮地であることを認めた。

日本とサウジアラビアは2019年の1月にもアジアカップのラウンド16で対戦しているが、その際は冨安健洋のAマッチ初ゴールにより1-0で勝利。試合を通じてボールを支配される苦しい展開だったが、左CKから柴崎岳のキックに合わせる形で少ないチャンスをものにした。

前日のメディア対応でその時のことを振り返る柴崎は、「ボールを保持し、身体能力やテクニックを生かしたダイナミックな攻撃も見られます。アジアカップでも本当に難しい試合をさせられた」と警戒。上回っていくためには「しっかりとチームとして対応しようと臨まないといけない」と気を引き締めている。

■不安要素は暑さと大観衆

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サウジアラビア戦の不安要素としては、欧州に比べてまだ暑さの残る気候や会場のキング・アブドゥラー・スポーツシティの観客制限がなくなったことによるアウェイサポーターの声援が挙がる。サポーターの後押しという意味では、サウジアラビアの選手たちのモチベーションという面でも大きな意味を持つが、吉田麻也は人間が笛を吹く以上「ジャッジング」が少なからず影響を受ける可能性を指摘した。そのうえで「イレギュラーが起こると把握して試合に向けて準備しないといけない」という心構えを持っているようだ。

さらに、絶対に勝たなければならないという状況を含めて「精神的な負荷がかかった場面の方が日本代表として力を発揮することが多い」と、主将は経験からくる自信を強調。相手の支配力については「日本がアジアでボールを回される試合は(アジア杯サウジアラビア戦以外には)他に記憶にないくらい」とし、気候も踏まえて「前回はポゼッションはかなり高く保持されてしまい、そうなると疲弊もするし、絶対にやってはいけない」と語った。

そうなると、キーマンになってくるのはボール奪取に優れた遠藤航と快足を武器とする古橋亨梧だ。拮抗した展開になると見られる中で、耐える時間も含めて日本が守備面でミスを起こさないことは大前提だが、これまで以上にデュエルで能力を発揮する場面が予想される遠藤。そしてそこからのカウンターでは、サウジアラビア側にあまりデータのない古橋の活躍が求められる。

古橋当人は、サウジアラビア戦に向けてこう語った。

「最初のファーストプレーが本当に大事かなと。そこでチャンスを作って決め切ることが出来れば、チームとしても、相手からもより嫌なイメージがついて対応されて、他の選手が空いてくると思います」

その言葉の通り、先制点を奪うことさえできれば、相手が前がかりになったところで追加点のチャンスも広がるだろう。久保建英が負傷により招集外、伊東純也が累積警告となっており、タイプの違うスペシャルなアタッカーたちを欠くこととなるが、反対にここで完勝を収めることが出来ればチームとしての自信もぐっと深まる。

本大会に向けてチーム力を強化する意味でも、そもそも本大会への切符を手にする意味でも、極めて重要な位置づけとなっているサウジアラビア戦。日本にとっての最終予選3戦目は、日本時間7日の26:00にキックオフを迎える。

取材・文=上村迪助(Goal編集部)

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