横浜F・マリノスに所属する日本代表MF藤田譲瑠チマが20日、代表デビュー戦で感じた課題をメディア対応で語っている。
EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会の初戦で香港代表と対戦し、6-0で大勝した日本。町野修斗、相馬勇紀、西村拓真が2得点ずつを奪うなど、カタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー選考に向けて各選手が猛アピールした。
この試合では途中出場も含めて7名が代表デビューを果たしてる。ボランチとしてフル出場を果たした20歳の藤田もその一人となった。
しかし、試合を振り返る藤田は「90分間通して納得いくプレーができなくて、結果は6-0でしたけど個人的にもっとやらないといけない」と悔しさを表現。具体的には、試合を支配するという面において課題を感じたようだ。
「球際だったりセカンドボールを拾った後、奪った後のパス、ファーストプレーでまた奪われてしまったりラインを割ってしまったりすることがあったと思います。攻撃ではもっと簡単に前につけられたるところもありました。もっと早いテンポで出して、相手を困らせられたと思います」
淡々と課題を挙げる藤田は、改善に向けたポイントも整理。チーム全体については「準備期間も全員が揃ったのは一昨日(18日)の前日練習が初めてで、その中でサッカー観や距離感が合わないことはあった」としつつ、「球際やセカンドボールは自分の意識一つなので個人の課題」と焦点を合わせた。
ボランチの選手としては「ほとんどが初めて一緒にやるような選手でなかなかコントロールするのが難しかった」ともこぼした藤田。一方で「(横浜F・)マリノスと日本代表で緊張感もそんなに変わらなかった」とも明かしており、若手らしからぬメンタルのプレーメーカーは、チームと過ごす時間が伸びる中で真価を発揮する期待を抱かせている。
日本は今後、24日に中国代表、27日に韓国代表と対戦。香港戦においても前後半で立ち位置を微調整していた藤田は、持ち前の修正力でさらに評価を高めることができるのだろうか。