日本代表は日本時間8日(現地時間7日)、カタールにて中国代表とのカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を戦う。試合の予想スタメンや見どころは?
■オマーン戦は準備段階に差
(C)Getty images▲オマーンに0-1で敗れた
9月よりスタートしたアジア最終予選。日本は初戦でオマーンをホームに迎えたが、終盤に失点して0-1での敗戦を喫した。
日本戦に向け、オマーンは一カ月間の合宿を実施。森保一監督が「これまでやってきたことを出しながら試合を進めていくということで戦いました」と語った一方、オマーンのブランコ・イバンコビッチ監督は詳細に日本を分析したことを明かしており、準備段階で差があったことは明白だ。
とはいえ、試合の中ではセカンドボールの競り合いや個での仕掛けなど、デュエルの部分でも日本のインテンシティは不足。試合翌日、原口元気は「メンタル的な強さやW杯でプレーしたい大きな気持ちをどれだけピッチで表現できるか」が重要だったと悔やんだ。
衝撃的な敗戦となった一戦目。そこからカタールに移動し、日本時間にして中4日という日程で二戦目を迎える。勝ち点3獲得に向けて心身ともに切り替えなければならない。
主将の吉田麻也は次戦に向けて「色んな選手と話しましたが切り替えや球際、セカンドボールと、初歩的なことが上手くできていなかった」と反省を口に。これまでやってきたチームとしてのベースを続けることが重要と強調し、「日本の良さは早い切り替えからもう一回奪い返して2次攻撃、3次攻撃。そこが生命線なので」とコメントした。
その他にも、多くの選手が「良い準備」をプレーに結びつけることが必要だと語っている。中国の試合を映像で確認しながら、まずは自分たちの戦いに焦点を当てていくことが強調された。
■森保監督は「これまでのベース」を強調
(C)GOAL▲中国戦予想フォーメーション
日本と対戦する中国も初戦はオーストラリアに0-3で完敗した。エウケソン、アラン、ティアス・ブラウニング、アロイージオという4名の帰化選手やエスパニョールでプレーするウー・レイらを擁したが、枠内シュート0本という失意の結果に終わっている。
互いに苦しい中で迎える次戦。森保監督は中国の印象について「個の能力が高い選手が多い」ことに加えて「可変システムを使って相手を攻略しようとする戦術を持っているチーム」だと評し、勝利するためには「これまで通りではいけないですが、ベースは持ちつつ相手を上回っていけるようにその時々のオプションを持っていければ。相手が日本をよく分析し、死に物狂いで挑んでくる中でその上をいく準備をしなければならない」としている。
もちろん詳細な戦術について試合前に明かされることはないが、限られた準備期間の中でコンディション調整に焦点が当てられることは妥当だろう。その中でもできる修正点としては、伊東純也が語った「素早いサイドチェンジ」や「サイドでの貪欲な仕掛け」が挙がる。シンプルに中央の人数を増やしてクロスの回数を増やしていくことも効率的な手段だ。
人数をかけて攻め込むためには連係や意思統一が重要となるが、攻撃のキーマンである南野拓実(オマーン戦も出場せず)は負傷により離脱し、東京五輪からオーバーエイジとしてフル稼働を続けていた酒井宏樹もオーバーワークが考慮されて日本に残ることとなった。
南野が担ってきた左サイドの選択肢としては、オマーン戦でスタメンだった原口元気、途中出場の古橋亨梧が予想されるが、セルティックで見せているコンディションの良さやサイドから中央に入って行くという部分で特徴を持った古橋は効果的なカードになりそうだ。また、右サイドバックで濃厚な室屋成には、積極的な攻め上がりによって相手を押し込む効果に期待したい。
前回のロシアW杯に向けた最終予選でも、初戦ではホームでUAE代表に1-2で敗れた。それでも、続くタイ代表戦から先発起用されるようになった原口が4戦連続ゴール。それから5年後、アジアで研究し尽くされた日本にとって、その時の再現となる救世主の出現は理想的な解決手段となり得る。とはいえ、現実的にはどれだけ選手たちのコンディションが上がり、相手が準備してきた対策を局面で上回れるかが勝敗を分けるだろう。
継続したスタイルでの戦いを続けてきた森保ジャパンは、ベンチも含めた総合力で困難を乗り越えていくことができるのだろうか。W杯最終予選の2戦目となる中国vs日本は、日本時間8日0:00にカタールのドーハでキックオフを迎える。
取材・文=上村迪助(Goal編集部)
