第99回全国高校サッカー選手権大会は1月9日に準決勝が開催され、埼玉スタジアム2002で矢板中央（栃木）と青森山田（青森）が対戦した。
準々決勝で富山県の富山第一を2-0で破って2大会連続4度目の準決勝進出を果たした矢板中央と、東京都の堀越に4-0で快勝して2大会ぶり3度目の大会制覇に燃える青森山田が激突。ここまで大会1失点しか喫していない堅守の矢板中央と、大会最多10得点を決めている青森山田が火花を散らした。
試合は開始から青森山田がボールを握って攻め込もうとするが、矢板中央も人数をかけた守備で対応。しかし16分、ボックス左に入り込んだ安斎颯馬が角度のないところから豪快に左足を振り抜き、青森山田が先制する。
さらに35分、青森山田が右サイドで得たスローインから内田陽介がゴール前にロングスローを供給。ボックス内ニアで飛び上がった藤原優大が頭で合わせて追加点とした。
後半に入っても青森山田は攻撃の手を緩めない。46分、またしてもロングスローの流れからボックス内にボールが送られると混戦が発生し、ボックス右でボールを拾った安斎が右足を一閃。強烈なシュートで自身のこの日2点目をマークした。
さらに50分、内田が右サイド深い位置からクロスを供給。ニアに走り込んだ名須川真光が頭で合わせてネットを揺らした。
その後も青森山田の攻撃が続く。70分にボックス手前中央の松木玖生が枠をわずかに外れる強烈なミドルシュートを繰り出せば、72分にもボックス左のタビナス・ポール・ビスマルクのクロスに合わせた安斎のヘディングシュートがゴール左上隅のバーを叩く。
そして74分、途中出場の藤森颯太がボックス右で縦の突破を図りグラウンダーのクロスを供給。走り込んだ安斎が確実に決めてハットトリックを達成した。
試合は、最後まで矢板中央が押し返すことはできないまま終了。24年連続で全国大会に出場している名門・青森山田が、2年ぶり3度目の優勝に向けて山梨学院の待つ11日の決勝に駒を進めた。
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■試合結果
矢板中央 0-5 青森山田
■得点者
矢板中央：なし
青森山田：安斎颯馬（16分、46分、74分）、藤原優大（35分）、名須川真光（50分）
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