カタール・ワールドカップ(W杯)における各人の振る舞いについて、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』は12日特集で「敗者としてファンの前でお辞儀をした」日本代表の森保一監督を称えた。
イタリア紙は、特集において選手たちのゴールパフォーマンスや振る舞いに注目。「(キリアン)エンバペが笑い(イタリア語でリーデ)、(リオネル)メッシがあざ笑い(デリーデ)、(ルカ)モドリッチはロドリゴを慰める…歓喜に礼儀作法は存在しない」との見出しでスポットライトを当てた。
まずは、ブラジル代表のリシャーリソンのダンスパフォーマンスに言及。4-1でブラジルが勝利を収めたラウンド16の韓国戦では、ゴールを挙げるたびにダンスを舞って「リスペクトを欠くとの非難」を浴びて物議を醸したことを振り返った。
続いて、モロッコの「(アクラフ)ハキミがスペイン戦でPKを決めた後に見せたペンギン歩きは人目を引かなかった」一方、「オランダの選手たちを目の前にした(リオネル)メッシらアルゼンチン選手たちの怒りのこもったセレブレーションは、客観的に見るとやり過ぎだった」と指摘している。
さらに、フランス代表FWキリアン・エンバペにも注目。「特にクリエイティブではなかった」と指摘しつつ、「ハリー・ケインが通り過ぎていくW杯トロフィーの重圧につぶれて地面に崩れ落ちる中で、フランス人王者は5回のゴール後にすら見せなかった雄叫びを上げた」と振り返った。
そのエンバペの歓喜について「危機を脱したことへの安堵なら正当化されるのか、それともやり過ぎなのか」と疑問を呈しつつ、「そもそも歓喜の礼儀作法を定めること自体、あまり意味がないのかもしれない。このレベルにおけるプレッシャーは途方もないものであり、エンバペはただ喜びを叫んだだけだ」と結論付けた。
■日本とクロアチアの模範的振る舞い
そして最後に、これまでのカタールW杯の戦いにおける最高の勝者と敗者を選出した。まずは最高の敗者に日本代表指揮官を挙げ、「PK戦で失敗した後、ファンの前で深くお辞儀をした日本の森保監督ほどに最高の負け方をした者はいない」と称えた。
一方、最高の勝者にはクロアチアを挙げ、「主将モドリッチが(レアル・マドリーで同僚の)ロドリゴをハグし、(イヴァン)ペリシッチの息子が涙するネイマールを慰めたクロアチアのような勝ち方をした者は誰もいない」と綴った。
