日本代表は10日、キリンカップ2022でガーナ代表と対戦する。その試合の見どころや予想先発メンバーを紹介する。
■W杯出場国と激突
(C)Getty imagesカタール・ワールドカップ(W杯)に向けた強化試合として組まれている6月の4連戦。キリンチャレンジカップ2022のパラグアイ代表戦(〇4-1)、ブラジル代表(●0-1)戦を終え、残すところはあと2試合となっている。
この6月シリーズを終えれば、W杯までに代表ウィークは9月にしか予定されていない。本大会は欧州のシーズン途中である11月21日に開幕するため、通常のように直前でまとまった期間の合宿を過ごすことはできず、9月の試合はチームとしての熟成を図る目的の強いものとなる。
キリンカップの残り2試合はメンバー入りサバイバルの最終局面だ。森保一監督もガーナ戦前日会見で「できるだけ招集させてもらった選手を一通り試すとか、選手同士の融合というところを見ていきたいと思います」と、その意図を明確にした。
指揮官はブラジル戦にアジア最終予選を戦ってきたベストメンバーを起用したが、そこからスタメンを変更していくことも明言。とはいえ、ガーナもプレミアリーグなど欧州のリーグでプレーする選手を複数揃え、カタールW杯出場決めている強豪だ。直近では2018年のロシアW杯目前に直接対決したが、0-2で敗れた。
また、スタイルとしてもアフリカ特有の高い身体能力を持ちつつ、欧州仕込みの整理された組織も備える。ナナ・オットー・アッド監督も個以上にチームとしての機能を重視すると語った一方、日本戦でトライしたいことや軸になる選手の情報は漏らさず。W杯でグループ突破を目指すチームが、勝ちにこだわったうえで日本の分析をし、力比べの要素も大きい試合となる。
■上田が今シリーズ初出場か
(C)GOALこのキリンカップはチリ代表、チュニジア代表も含めた4カ国で争われるタイトルのある大会であり、森保監督は「明日(10日)勝って、そして決勝に勝ってタイトルをつかみ取る。喜んでいただける結果を取れるように、最善を尽くして戦いたい」とも意気込んだ。
とはいえ、前述の通り選手を試す意味合いは強く、貴重な出場機会を与えつつ、その出場した選手たちが全力で勝利に貢献することでアピールする場となる。
「ブラジル戦からは選手を代えていきたいと思っています。全員ではないですが、スタートから出場機会がない選手にもスタートからプレーしてもらえるようにしていきたいと思っています」(森保監督)
その中で先発が予想される選手の一人がFW上田綺世だ。大迫勇也の不在によりワントップの争いに注目が集まっていた中、ここまではフィールドプレーヤーとして唯一起用されていない選手(冨安健洋は負傷による調整が続いた)となっている。
しかし、所属する鹿島アントラーズでは今シーズン既に明治安田生命J1リーグで10ゴールを決めており、得点ランキングではトップ。当人が取り組んできたと語るシュートのバリエーションも幅が大きく広がっているほか、シュート一つとってもストライカー然とした強烈な威力を備えている。
現時点でJリーグ最強のフォワードと呼んで差し支えない存在は、「FWに一番求められることが得点ということは森保監督でも、そうでなくても変わらない本質だと思うので。僕は常に意識していますし、そこがなくなってしまったら僕の価値はなくなる」とガーナ戦前日にコメント。日頃の試合からそうしているように、チャンスが与えられれば全身全霊をもって結果を出すと意気込んだ。
選手同士の融合にも焦点を当てると強調した森保監督だが、三笘薫や久保建英、堂安律ら東京五輪世代とユニットを組む可能性も。今回の招集メンバーには前線中央のポジションでもスピードタイプの選手が多く呼ばれているが、押し込んだ状態での連係や中長距離のパワフルなシュート、はたまたセットプレー時のターゲットとして違いを作り、ゴールに直結させられるかがアピールのポイントとなる。
注目のガーナ戦は10日、ノエビアスタジアム神戸で18:55にキックオフ予定だ。
取材・文=上村迪助
