2021-10-12-tanaka-ao(C)Kenichi Arai

代表初得点の田中碧、「子どもたちに日本がW杯に出ている姿を見せられるように、必ず勝ちたかった」

第3戦を終えて、日本はここまで1勝2敗の3位に低迷、対するオーストラリアは3連勝中で首位に立っていた。

日本は0-1で敗れた第3戦・サウジアラビア代表戦から先発3選手を変更し、4-3-3の布陣で臨む。8分に南野拓実のクロスから田中碧が代表初ゴールを決めて先制するも、後半に入った69分、アジュディン・フルスティッチに直接FKを決められ同点に。しかし、試合も終盤にさしかかった85分、浅野拓磨 のシュートがオウンゴールを誘発すると、2-1の勝利で試合を終えた。

最終予選初先発初ゴールとなる先制点を決めた田中碧が試合後、フラッシュインタビューに答えた。得点シーンに関しては、「(南野)拓実くんがボールを持ったときに信じて走りました。目の前の相手がクリアしないなと感じたので、あとはもうゴールを決めることに集中して、うまく入ってくれたなという感じです」と振り返る。

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また、4-3-3のインサイドハーフに入った自身の役割については、「守備のときにより前から行くことと、攻撃のときにボールをしっかり握って相手を押し込むことをもう少しやりたかったのが本音」と反省を口にしつつ、「僕自身も初めてで練習する時間もなく、難しい部分もあった。できていることとできなかったところがある。そこは自分自身も反省しながら、結果として勝てたのでそこは良かったと思います」と続けた。

W杯最終予選での初スタメン。難しい試合での抜擢に結果で応えた形となった田中。

「僕自身もそうですし、日本サッカーのためにW杯に出ることが目標なので。サッカーができる幸せを感じながら、しっかりと責任を持って、小さい子どもたちがW杯を見られるように、日本が出ている姿を見せられるように必ず勝って次につなげたいと思っていました。ゴールという形で結果を残すことができて勝利に貢献できてよかった」

「ここに来るときに5歳くらいの子どもがユニフォームを来て僕らのバスの写真を撮っていた姿を見ました。こういう子どもたちに夢を与えないといけないなと感じました。サポーターも後押ししてくれました。納得できる結果ではないが、ここから全部勝てば(W杯に)行けると信じています。僕らもせいいっぱいやっていきますし、応援していただけたら嬉しいです」

日本代表はこのあと11月、ベトナム代表、オマーン代表とアウェイで最終予選を戦うことになる。

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