アジアカップのグループステージ初戦で勝利した日本代表について、『ESPN』の記者が注目している。
14日アジアカップの初戦を迎えた日本。ベトナム相手に南野拓実のゴールで11分に先制したが、33分までにセットプレーから2失点を喫して逆転を許す展開に。それでも45分、南野のこの日2点目で追いつくと、前半アディショナルタイムに中村敬斗が見事なミドルシュートを突き刺してリードを奪う。終盤には久保建英のお膳立てから上田綺世にもゴールが生まれ、4-2で勝利している。
苦戦は強いられたものの、白星スタートを飾った日本。『ESPN』でアジアを担当するガブリエウ・タン記者は「日本はアジアカップ初戦で恐怖を乗り越えた。ベトナムは良いサイン」とし、日本の戦いを振り返った。
「歴代最多4度の優勝経験に加え最高の調子を維持してきた日本にとって、開幕戦は快勝が期待されていた。しかし、キックオフ前にこの試合の台本が配られていたとしても、ベトナムのロッカールームには届いていなかったはずだ。ベトナムは30分過ぎの時点で劣勢から追いついただけでなく、輝かしい対戦相手に対してリードまで奪ったのだ」
「最終的にはサムライブルーが4-2で勝利したが、彼らがどれほどの努力が必要だったのか、この結果は十分に表していないかもしれない。最終的に、日本の格と火力は当然ながら上回った。彼らの自由に使えるオプションとクオリティにより、アジアカップ前の過去10試合で45ゴールを奪っている。必要になった時に堂安律、久保建英、上田綺世と、ヨーロッパで活躍するスターを次々に投入できている」
「結局のところ、森保一監督は自身の采配によって番狂わせを回避できたことを満足しているだろう」
その上で同メディアは、「おそらく、本当の恐怖を感じるのは大会の開幕戦だ。森保監督には、イラク戦とインドネシア戦に向けて調整する時間は十分にある。そして、決勝トーナメントで最高のタイムを出せるはずだ」と今後の期待も込めた。

