イギリス有力メディア『The Athletic』は、日本代表のアジアカップについて特集している。
いよいよ13日に開幕したアジアカップ。カタールで2019年以来5年ぶりに開催される今大会だが、日本代表も今月頭に出場メンバーが発表された。前回大会は決勝で涙をのんだ中、タイトル奪還へ向けてキャンプをスタート。非公開で行われたヨルダン戦も6-1で制すなど、好調のまま本大会へ突入することになる。
イギリス『ガーディアン』など世界各国のメディアで日本代表が「優勝最有力候補」と紹介される中、『The Athletic』も注目。「仮に国際大会の優勝が世界中のファンの知名度によって決定するのであれば、日本代表はアジアカップ優勝で間違いない」としつつ、以下のように続けた。
「三笘薫、遠藤航、冨安健洋はそれぞれブライトン、リヴァプール、アーセナルでプレミアリーグのスター選手として活躍している。レアル・ソシエダの久保建英は、今季スペインリーグ最高の選手の1人だ。南野拓実はモナコでキャリアを復活させ、フライブルクの堂安律とボーフムの浅野拓磨はブンデスリーガの重鎮である」
「今大会の日本代表26人の内、20選手がヨーロッパでプレーしている。そしてその半数が欧州5大リーグで活躍中だ。アジアカップの他の出場国は遠く及ばない」
「日本は常に才能ある選手を輩出してきたが、以前はビッグクラブへの移籍は極稀だった。2010年ワールドカップでは、海外でプレーしていたのは4人だけである。確かにヨーロッパのスカウトネットワークが拡大した結果でもあるとはいえ、日本の立場で見ても成功であることは間違いない。経験は、自信を生むものだ。過去2回のワールドカップで決勝トーナメントまで進み、どちらの大会でも史上初の準々決勝まであと一歩まで迫ったのは全く偶然なんかではないのだ」
「特に2022年大会は記憶に残るものだった。グループステージでドイツとスペインを破り、粘り強く勇敢なサッカーを披露している。中立のファンから最も応援されたチームであることも当然だ。森保一歩監督は、評価を高めたまま大会を後にしている」
その上で「森保監督は最近、アジアサッカー連盟の年間最優秀監督に選ばれた。彼はアジアカップでも指揮することになり、大惨事がない限り、2026年に2度のワールドカップを率いた男子日本代表史上初の監督になるだろう。この2大会で成功すれば“日本代表史上最高の監督”と強く主張することができるはずだ」とし、森保監督の手腕にも注目している。

