■パスが出た瞬間は
DAZNの人気番組「Jリーグジャッジリプレイ」では、今週もSNSで反応が多かった3つのシーンピックアップ。原博実Jリーグ副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史さん、JFA審判インストラクターの小幡真一郎さんが登場し、桑原学さんMCのもと議論を行った。
18日に県立カシマスタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ第5節 鹿島アントラーズ vs 横浜F・マリノスの36分。
鹿島が右サイドでボールを奪ってチャンスを迎える。ファン・アラーノのロングパスに上田綺世が走り込んで決定機となるが、GK梶川裕嗣に阻まれる。ファン・アラーノのパスには遠藤康も走り込んでおり、リプレイだと遠藤はオフサイドポジションだったようにも見える。遠藤はボールには触れていないが、守備に入ろうとしたチアゴ・マルチンスをブロックしたような形になり、オフサイドだったのではないかという意見が寄せられた。
映像を止めてみると、確かに遠藤はパスが出た瞬間オフサイドポジションにいる。この先の展開をどう考えるか。平畠さんの意見はこうだ。遠藤は走り込んだ後、チアゴ・マルチンスの守備に「影響を与えていると思うので、オフサイドの判定があってもいいのかな」とする。ツイッターでも「あれだけ意図的にDFをブロックしていれば、プレーに影響を与えていると思います。オフサイドを取るべきではないでしょうか」という意見も届いていた。
「やっぱりオフサイドでしょうね」と原副理事長は断言する。
「ただ、アシスタントレフェリーもいい位置にいます。小幡さんに聞きたいのですが、アシスタントレフェリーは旗を上げる時、右手で上げるんですかね? このシーンでは途中で旗を持ち替えているんです。オフサイドだと分かっていたけれど、遠藤がプレーに関与しているかどうかはレフェリーに任せようとしたのではないかと」
「DOGSO(決定的な得点機会の阻止)かどうか含めてレフェリーはそういった角度からも見ているので、すぐ旗を上げずにちょっと見ていたんじゃないか。レフェリーとの連携で、もうちょっとうまくやれたらさらに良かったという感じはしました。オフサイドで間違いないとは思いますが」
では、遠藤はどの時点でオフサイドだったのか。最初に走り込んだ時点、あるいは、チアゴ・マルチンスをブロックした時点?
この点に関して原副理事長は前者の見解だ。「遠藤はボールが出たほうに行った。違うほうに行くならいいけど、走って行っちゃった。ボールのほうに反応していくことは、関与していると取られても仕方ない」。一方、平畠さんは「どれくらい(ボールに)行っているのかちょっと分かりづらかった。チアゴ・マルチンス選手と当たったところがオフサイドだとハッキリ分かる部分なのかな」と意見が分かれた。
ではどの時点でオフサイドが発生するのかしないのか。小幡さんは説明する。
「オフサイドポジションに遠藤選手がいて副審も理解をしています。おそらく、ボールが出た時にコミュニケーション・システムを使って『Wait(ウェイト)』と話していると思います。副審はオフサイドがあり得るとして旗を右手に持ち替えようとしながら、『オフサイドポジションに25番の選手がいましたよ』という情報を主審に伝えます」
「この時点で、遠藤選手がチアゴ・マルチンス選手を妨害していなければ、上田選手がボールを持っても全然問題ない。原さんがおっしゃっるように、違う方向に走っていけば、全く旗を上げる必要はない。ですが、遠藤選手がDFに関わって進路を妨害、接触した。明らかな接触、その時点で旗を上げることが望まれます」
■旗を上げるべきだった、しかし…
🄫DAZNしかし、実際に旗は上がらなかった。小幡さんは「上げるべきだった」としつつ、副審の難しさも指摘する。「次の状況、たとえばDOGSOになるとか、GKがどのあたりまで出てくるとか、ペナルティーエリアのライン(の位置関係)といったことも考えないといけない。いろんなことを考えながら、最終的に旗を上げることになります。決して簡単なことではないです」。
ここでのポイントは、遠藤がチアゴ・マルチンスのプレーを妨害していなかったらオフサイドにはならなかったということだ。「全然違う方向に走っていれば問題はない。でも、今回チアゴ・マルチンス選手の走るコースに遠藤選手が走って、結果的にスピードダウンさせて、行く手を阻んだ。そういう時はオフサイドの反則がそこで成立します」(小幡さん)。
このシーンに関する原副理事長のプレーヤ―目線は元ストライカーの片りんを感じさせる。「僕が遠藤だとしたら『あ、オフサイドのポジションだ。でも上田だったら行けるか』と違うほうに行きます。『僕は関係ないですよ』ってプレーをして、上田が抜け出して中でもらえるようなポジションを逆に取っておく。(走るのを)止めるか、違うほうに走っていくね」。
たとえ遠藤がチアゴ・マルチンスとぶつかっていなかったとしても、走るコースにいるので相手をスピードダウンさせており、これは妨害しているということになる。とはいえ、どのくらいボールに向かって反応しているかの判断が難しいのも事実。
「上から見るのとは違って、副審は走りながらですから、すごく難しいところはあります。ただ、今回、オフサイドポジションであったことは事実としてつかんでいる。そこは主審とも協力しながらやっていくこと」と小幡さんは指摘する。
原副理事長も「遠藤選手の位置を見、動きも見、選手と一緒にスピードも瞬間的に出さなきゃいけないから。アシスタントレフェリーの大変さもこの番組でもっともっと伝えたほうがいいかもしれない」と理解を示す。「ラストパスの出し手と受け手の距離が遠いと同一視野に入れることも相当難しいですよね」とは桑原さん。とはいえ、今回の結論は「オフサイドが成立した時には上げてほしい」(小幡さん)ということになった。
「Jリーグジャッジリプレイ#9」では、このシーンのほか、横浜FCvs川崎フロンターレの78 分、川崎FのCKからの混戦で横浜FC瀬古樹がハンドを取られPKとなったシーン、鹿島vs横浜FMの60分、GK梶川のパスがずれて扇原貴宏と上田が交錯、扇原の手に当たったとしてハンドの判定となったシーンについても議論されている。
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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の提供記事です
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