J1第15節の神戸対新潟が23日行われ、ホームの神戸が1ー0で勝利した。
前節に新監督での初勝利を飾ったチーム同士の対戦となった一戦は、硬さを感じさせる内容で始まった。
前半、ボールを持ったのは神戸だった。ボールを大切にしようという意識が感じられ、ピッチを広く使ってボールを動かして試合を進めた。しかし、ボールを持っても決定機といえる場面をつくることはほとんどできず。アタッキングサードに入っていく段階でのパスが通らず、逆に新潟のカウンターを受けることも少なくなかった。
新潟は相手にポゼッションされても落ち着いて戦い、入ってくるボールをカットした三門が持ち上がり、ミシェウのキープから攻撃を展開。守備陣もクロスを入れられても冷静に跳ね返し続け、無失点で前半を折り返した。
後半はハーフタイムに吉田に代えて森岡を投入し、ツートップを大久保と小川にした神戸が動きのある戦いを見せる。49分に大屋のダイレクトパスに反応した小川がゴールに迫ると、50分には奥井の横パスから田中がシュート。52分には相馬が走り込んでミドルを狙い、「自分たちからアグレッシブに仕掛けていくこと」というロッカールームでの監督のコメント通りの戦いを披露した。
全体の距離感の良い神戸は、ボールを失ってから奪い返すまでの時間も早く、前半にはなかなか見られかった、相手の陣形が整う前に攻めることが可能となった。
試合が動いたのは58分。ドリブルで中央を運んだ森岡が思い切り良くミドルを放つと、前線にいた小川がこれに反応。コースを変えたボールがゴール右に吸い込まれ、神戸が先制した。
対する新潟も、後半から入ったアラン・ミネイロやミシェウのキープ力を生かしながら前線に運び、66分にはアラン・ミネイロの強烈なミドルシュートで神戸ゴールを襲う。
新潟最大の決定機は78分に訪れた。空いたスペースにスピードを生かして入り、ボールをものにした平井がGKと1対1となり、ゴールを狙う。しかし、シュートは左ポストに弾かれ、はね返ったボールが神戸DF北本の頭に当たったボールもバーに防がれて得点にはならなかった。
新潟は84分に矢野も投入してゴールを奪いにいき、アディショナルタイムにはゴール前でのワンツーからアラン・ミネイロが強烈なシュートを放つもわずかにゴール上に外れて、1ー0のままタイムアップ。最後まで粘りのある戦いした神戸が連勝を飾った。
