最下位に沈むジュビロ磐田と16位のサガン鳥栖。明治安田生命J1リーグ生き残りをかけたサバイバルマッチが19日に行われる。監督交代後も結果がついてこない磐田と、シーズン終盤になって調子を上げてきた鳥栖。勢いでは後者に分があるものの、果たして残留への希望を見出すのはどちらのチームか。元日本代表の秋田豊さんがDAZN(ダゾーン)の『Jリーグプレビューショー』で、運命の大一番を展望している。
■鳥栖に良い流れを生み出した豊田陽平の存在
(C)J.LEAGUE「一言でいうと死闘ですよね」
秋田さんはこの直接対決の重要性をそう言い表した。
「J1に残るか、残れないのか。磐田に関しては残り6試合、全部勝たないといけないと思います。逆に鳥栖に関しては、残留のボーダーラインが40ポイントだとしたら、9ポイント足りない状況。この試合で勝つか負けるかで人生が変わってくるゲームになると思います」
今季、開幕から低迷を続けた磐田は、二度の監督交代を断行。しかし3人目の指揮官となったフェルナンド・フベロ監督就任後も1勝4敗と結果を出せていない。秋田さんはフベロ監督のサッカーを、次のように解説する。
「攻撃的で、後ろからしっかりつなぎながらやろうという意識は感じます。ただディフェンスラインから中盤に入った時にボールを奪われるケースが非常に多い。監督が代わってからの時間の中で成長しているとは思いますが、そこでちゃんと点を取れているかというと、決めきれていないのが現状です」
一方の鳥栖も前半戦は結果を出せずに苦しんだが、こちらは金明輝監督就任後に復調し、ここ7試合で4勝と調子を上げている。その変化を秋田さんは、どう感じているのか。
「しっかりと守ってカウンターというところを主としてやってきたチームですけど、そこの色を変えていこうというところで、最近は主導権を持ちながらしっかりと背後を狙ったサッカーに変わってきている。それが功を奏している。リーグ戦の中では、だいたい大きな波が10試合ずつで来るんですけど、そのいい流れに上手くはまっているのが今の鳥栖だと思います」
その流れを作っているのは、豊田陽平だと秋田さんは指摘する。
「この選手がいるから勝てるんだ。そういう勇気を与えてくれる存在は重要です。彼が入ると場内が変わるし、試合の雰囲気も、流れも変わる状態になっている」
■カウンターとラッキーボーイの台頭が求められる磐田
(C)J.LEAGUE現在の両チームの状態は対照的だが、果たして今回の試合はどのような展開になるのか。
「まず、磐田の方はしっかりとつないで中盤を経由しながら、CFのルキアンにボールを集めて、起点をしっかり作って展開したい。なおかつ右サイドの松本(昌也)選手のドリブル突破。そこでの崩しからのクロスに対して、逆サイドの山本(康裕)選手が入ってきて得点を狙っていくのが特徴的になるでしょう」
ただし、この磐田のやり方は鳥栖にとっては戦いやすいスタイルになるという。
「磐田がボールを回してくれたら、そこにプレッシャーをかけていってボールを奪う。ボールを奪ったらサイドに散らしながら、中に入っていく。あとは原川(力)選手からの背後のスルーパスもそうですし、彼のところでポイントを作りながら崩していけると思います」
かみ合わせ的には鳥栖が優位となるが、では磐田はどのように対抗すればいいのか。
「一回、ブロックを作って引いてしまう。守備力の高い今野(泰幸)選手がいるので、そこでボールを奪って、スペースにルキアン選手が飛び出していく。彼の特徴であるドリブルや背後に出ていくスピードを生かして、カウンターを繰り出すほうが、僕は勝つ確率が高くなると思います」
こうした戦略に加え、「ラッキーボーイ」の存在も必要だと秋田さんは言う。その候補者となるのが、21歳の藤川虎太朗だ。
「2008年の入れ替え戦の時、19歳の松浦(拓弥)選手が大活躍した。その時のように藤川選手が点を取る。まだJ1で結果を残せてはいないですけど、この選手が点を取ることでチームが盛り上がる。自信や流れを引き寄せていくことにつながるはずです。そういう選手が出てくると、磐田にもチャンスがあると思います」
崖っぷちまで追い込まれた磐田の奇跡の残留はあるのか。若きストライカーがそのカギを握っているかもしれない。注目の磐田vs鳥栖は、19日の15時にヤマハスタジアム(磐田)でキックオフを迎える。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

