元ドイツ代表FWのルーカス・ポドルスキは、自身の存在がヴィッセル神戸の”プロフェッショナル化”につながったと考えるようだ。ドイツサッカー連盟の公式ウェブサイト『DFB.de』のインタビューで語っている。
現在トルコのアンタルヤスポルに所属するポドルスキは2017年夏から2年半にわたって神戸でプレー。同クラブでは公式戦60試合に出場し17得点を記録するなど一定の結果を残したが、本人はピッチ外での貢献も少なくなかったと感じているようだ。
ポドルスキはインタビューでは神戸時代について問われると、「僕はあっちに赴いたのは、クラブの発展を手伝うためだったんだ。もちろん、競技面での発展もだけど、ピッチ外での発展もね」と示唆すると、「それに成功したと思う。あっちに戻ればいつでも温かく迎えられると確信している。僕はクラブをサッカーの地図に載せたんだ」とも自負した。
「広報部長や何人かの重役ら、クラブの団体が当時、ケルンにやって来た。何枚か写真が撮られたが、僕はそれをインスタグラムに投稿することを提案したんだ。彼らはそういうのを知らなかった。というかSNSの可能性を意識していなかったね。彼らのアカウントをチェックすると、ほんの少しのフォロワーしかいなかったね。今は22万人ほどいるはずだ。もちろん、SNSの活用に関しては一つの例に過ぎない。でも、クラブがプロフェッショナル化するにあたって、いくつかの分野においては貢献したのかなと思うよ」
次のように具体的な例も挙げている。
「それは僕が毎朝、新鮮なフルーツが用意されるように求めた栄養摂取というテーマから始まり、ドレッシングルーム内、さらにスタジアムの一部の構造の工夫も僕が発案したんだ。提案した多くのことは外から見えないかもしれないけど、僕としては、今後も僕のアイデアがヴィッセル神戸に影響していくと言えると思っているんだ」
一方、神戸が自身を「チームにハングリー精神を持ち込み、メンタルを変えるために獲得した」という見解には否定的だった。
「それは言い過ぎだし、そもそもそういった狙いはなかった。そこにやって来て、すべてを変えることなんてできない。特に人を変えるなんて無理がある。僕にとって、ピッチ上の感情は大事だが、日本人の多くはそれほど感情を見せない。それは彼らのメンタリティーであり、そういう教育を受けているため、尊重するべきだよ」
「感情を強要するのも何の意味がない。日本人はそういう気質を持ち、客としてそこにやって来たからにはそれを受け入れなければいけない。それに、世界の何処も同じだが、日本にも色んな人たちがいる。ここヨーロッパにやや控え目な人がいるように、日本には非常にエモーショナルな人もいるものだ」
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