Jリーグが湘南・曹監督のパワハラ認定…処分も次節から指揮可能、クラブには制裁金200万円

Jリーグは4日、湘南ベルマーレの曹貴裁監督がパワーハラスメントの行為を行っていたとして、同監督とクラブに処分を下した。

8月に一部スポーツ紙が曹監督のパワハラ疑惑を報じると、クラブはJリーグの調査が終了するまで同監督の現場指揮および指導を控えさせることを発表していた。

Jリーグは4日に本件についての調査報告を行い、曹監督は「スタッフとの関係においては、パワーハラスメント行為を多数繰り返しており、その結果、スタッフが出勤できなくなったり、精神的に辛い思いをするなどの被害が複数生じた」と、明確にパワハラがあったことを認定した。

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さらに、選手に対しては「パワーハラスメントに該当する不適切又は問題となり得る言動が少なからずあり、選手が精神的な苦痛を感じたり、移籍せざるを得なくなったりするなどの被害が複数生じた」ことも公表。

Jリーグとして曹監督にはけん責（始末書をとり、将来を戒める）と公式戦5試合への出場資格停止の処分を科した。なお、後者においてはすでに自粛している5試合をもって、本制裁を科したものとなり、曹監督は次節（第28節）より指揮が可能な状況となった。

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また、Jリーグは湘南に対しても「Jクラブとして容認し難い（パワーハラスメント等に該当する又は該当し得る）言動があったことを認識し又は認識し得たにもかかわらず、積極的・能動的な事実関係の詳細把握や、同氏に対して改善を求めるなど、被害の発生・拡大防止や職場環境の改善に努めるべきだった」と糾弾。

そのうえで「何ら積極的な行動に出ることなく、曹氏の言動を事実上容認し、多くの関係者が理不尽な目に遭ったりする等の被害が生じ、社会的非難を受け得る状況を招いた」として、クラブにも制裁金200万円とけん責処分を科している。