元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューにおいて、第一線から退いた背景などを語った。
かつてミランやユヴェントス、インテルなどセリエAの指揮官を歴任し、ミランでは就任1年目にしてスクデットを獲得する偉業を達成したザック氏。2010年から率いた日本代表では2011年アジアカップを制したほか、2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)へとチームを導いた。
40年にわたる長いキャリアにおいて、通算700試合以上を指揮したザック氏。アラブ首長国連邦(UAE)代表監督として臨んだ2019年アジア杯を最後に監督業から退き、現在は故郷のチェゼナーティコで穏やかな日々を送る。
元日本代表監督はイタリアメディアなどでセリエAのご意見番を務めるかたわら、NPO団体が企画した“ノン・プロフィット・イタリア代表チーム”の監督に就任。元ミランGKのクリスティアン・アッビアーティ氏らで構成されたチームでチャリティーマッチを企画している。
そんな中、カタールW杯の出場国からオファーが舞い込んだザック氏。イタリア紙は「現在、監督を探している代表チームにはイランやモロッコなどがある」と2カ国の名前を挙げているが、「アジアでこれほど素晴らしい成績を残した監督は『ノー、グラッツィエ(いえ、結構です)』と答えた」と元日本代表監督がカタールW杯での現場復帰を拒否したことを伝えた。
ザック氏は自身の去就について、このように語っている。
「ノン・プロフィット・イタリア代表の任務を引き受けたのは、私がもうカルチョ界の一員ではないからだ。40年ほど監督業を務めて引退することを決断した。これまで常に離れて暮らしていた家族に少しでも恩返しをする時間が来たのだと思っている」
「家族がいなければ、このキャリアを歩む力を見出すことはできなかった。それに私自身、恵まれていたと感じている。期待していた以上の満足感を得ることもできた。だから今こうしたNPOを通じて最低限、何かを共有していくべきだと感じている」
