イタリア代表指揮官ロベルト・マンチーニが26日のUEFAネーションズリーグ(UNL)ハンガリー戦終了後、記者会見に出席して試合を振り返った。
ドイツやイングランドと同居するUNLリーグAグループ3で2位のイタリアは、26日の最終節において、サプライズを巻き起こして首位に立つハンガリーと敵地で対戦。27分に先制点をマークしたFWジャコモ・ラスパドーリや52分に代表初ゴールで追加点を挙げたDFフェデリコ・ディマルコらの活躍により、2-0と勝利を収めた。合計11ポイントで首位に浮上し、ファイナル4への進出を決めたアッズーリの指揮官は、会見でチームのパフォーマンスを分析した。
「イングランド戦とハンガリー戦に勝ってファイナルへの進出を目指したため、達成できて幸せだ。最後の20分間を除けばすべて完璧だったが、3点目を狙いに行かなければならないのに、終盤、苦しめられてしまっては意味がない。おそらく疲労からパフォーマンスが低下してしまったのかもしれない」
イタリアは、守護神GKジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブにも助けられた。マンチーニは23歳GKのパフォーマンスを称えたほか、MFジョルジーニョやディマルコにも言及した
「ドンナルンマは素晴らしかった。苦しい時間帯に神懸ったセーブを見せてくれた。パリ・サンジェルマン(PSG)で穏やかにプレーできていることがプラスになっているのだろう。ジョルジーニョも最高の2試合を見せてくれた。ディマルコも非常に素晴らしかった」
今年3月のカタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ準決勝で北マケドニアに敗れ、2大会連続でW杯を欠場するイタリア。チームはマンチーニの下で6月に再出発し、若手の台頭など一定の成果が表れ始めたかに見える。だがイタリア代表指揮官はカタール行きを逃したことにいらだちを隠せない。
「悔しさはもちろんある。だがもはや沈黙の中で苦しむことしかできない。いまはUNLファイナル4進出に価値がないように見えるかもしれないが、来年6月になれば素晴らしいことに見えるかもしれない」